40代以降のつやプラ世代は、肌のたるみを気にされている方も多いのではないでしょうか? 昨年10月に、化粧品で有名な「ポーラ化成」から、皮膚のたるみ改善に対して非常に興味深い調査報告がありました。それは、「筋トレをすることで皮膚のたるみが改善する」という研究結果です。
パーソナルトレーナーである筆者が、この報告について解説し、皮膚のたるみを改善するためのポイントをご紹介します。
■皮膚のたるみは「真皮」が関係している
「なぜ皮膚はたるむのか」をご存知でしょうか? 皮膚がたるむ主な原因として、皮膚のなかにある「真皮」が薄くなることが挙げられます。
皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層構造になっています。この三層のなかの真皮は、加齢とともに薄くなっていきます。その薄くなった部分に皮下組織から脂肪が入り込み、たるみが発生するのです。
筋トレで真皮の厚みが増加!?
冒頭でお話しした研究では、40〜50代の女性に、16週間・週2回の筋トレまたは有酸素性運動(エアロバイク)を実施しました。その結果、「皮膚の弾力性と真皮の厚みが増加した」と報告しています。
つまり、筋トレをすることで根本から皮膚たるみを改善し、若い時のようなハリのある肌に近づけられるということがわかりました。
■皮膚のたるみを改善するためのポイント
筋トレ・有酸素性運動
筋トレや有酸素運動というと、きびしく身体を追い込んでいかないといけないイメージがあるかもしれませんが、自宅でできる筋トレや運動でも身体を鍛えることは十分に可能です。
高タンパク質の食事
筋肉と同じように、皮膚もタンパク質でできています(真皮を構成する「コラーゲン」もタンパク質の一種です)。そのため、筋トレで真皮の厚みを出すためには、十分なタンパク質の摂取が必要です。
毎食、肉や魚、卵などをとり入れて、タンパク質を多く摂ることを意識しましょう。
水分補給
ご存知のように、肌の状態を良好に保つためには、水分が非常に重要です。化粧水などで、肌の外側から角層にうるおいを与えることが重要視されていますが、内側にある真皮にも水分が重要ということはいうまでもありません。
ですから、毎日意識して、真皮に必要な水分を補給してあげましょう。1日に1〜1.5L程度を目安に水分を摂取すると良いでしょう。
適度な睡眠
適度な睡眠時間をとることは、肌の状態を改善することに大きく影響します。推奨される睡眠時間は7〜8時間ですが、もしそれだけの睡眠時間がとれなくても、15分でも長く寝ることで、肌状態の改善につながります。
睡眠時間が足りていない方は、今よりも少しでも長く寝るようにしてみてください。
適度な体脂肪率
体脂肪は、皮膚内の水分を保持させる役割をもっています。そのため、体脂肪が減りすぎると、真皮に必要な水分の保持がむずかしくなってしまいます。
極端なダイエットを行うと肌がガサガサになりやすいので、無理のないカロリーと脂質摂取量を意識しましょう。
紫外線ケア
紫外線は、表面の角層や表皮だけではなく、真皮にもダメージを与えることがあります。せっかく筋トレをしても、紫外線のダメージを受けてしまっては効果が半減しますので、基本的な紫外線ケアも十分に行いましょう。
美肌や美ボディを維持していくには、運動・栄養・睡眠がポイントとなります。少しづつ自分の生活習慣を整えて、いつまでも若々しい体を保ちましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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