マスク生活も長くなり「二重あごが気になる」という人が増えています。太ったからと思っている人も多いようですが、実は40代以降は、痩せていても筋肉のこわばりや衰えから、二重あごになりやすいのです。
マスクで隠くれるうえ使いにくい筋肉だからこそ、しっかりと対策をして、マスクを外した時の「若見えするメリハリあごライン」を手に入れましょう。
エステティシャンの筆者が、二重あご対策エクササイズをご紹介します。
■二重あごになる原因
二重あごは太っていることが原因となってあらわれることもありますが、あご周りや舌を支える筋力の低下でも起こる場合があります。脂肪が多いと、その重みを支えることが困難なため二重あごになりやすいといえますが、痩せている人でも、加齢とともに二重あごは起こりやすくなります。
「加齢」「姿勢の悪さ」「口呼吸」などによってあごを支える筋力は低下しやすくなります。とくに最近は、マスクをしていることで無意識のうちに口呼吸になる人が増え、二重あごが進行する人が多いのです。
口呼吸になると、口腔内で舌が下に落ちやすくなります。舌は本来、舌先が上の歯の内側につき、舌全体は上あごにぴったりとくっついている状態がベストです。
無意識のうちに「舌先が下の歯の内側についている」「上あごに舌がついていない」場合、舌を支える筋力が低下いているサインでもあります。写真は、左が口呼吸をして舌を上あごにつけていない状態で、右が鼻呼吸で舌を上あごにつけた状態です。
ポイント
口呼吸はドライマウスや口腔環境の悪化など、口の中のエイジングにも悪影響を与えます。さらに、粘膜が乾燥することにより、体調を崩すことにもつながります。まずは、鼻呼吸をすることが、二重あご対策の第一歩です。
■マスクをしながらできる「二重あご対策エクササイズ」
マスクをしたままでもこっそりできる、舌を上あごにつけるエクササイズをご紹介します。
(1)まずは、口を閉じて鼻呼吸をします。
(2)舌を上あごにぴったりとつけ、少し持ち上げるように力を入れます。そのまま1分キープします。
舌の筋力が弱っている人は、キープするだけでもツライと感じるかもしれません。エクササイズとして、日々の生活のなかで思い出した時に行ってください。そのうち、この状態が自然とできていることが理想です。
■家で簡単にできる「二重あご対策エクササイズ」
「広頚筋」という首の前の筋肉と、舌を支える筋肉を使うエクササイズをご紹介します。
(1)写真左のように、天井を見上げます。
(2)写真中央のようにあごと下唇を天井方向に突き出します。
(3)写真右のように、舌をおもいきり出します。「舌は出す→引っ込める」という動作を10回ほど繰り返しましょう。この時、あごに手を置くと舌を出した時にきゅっと締まる感覚があるはずです。
可能であれば、朝晩10回ずつ行ってみましょう。早ければ、1週間くらいであごがしゅっと引き締まるのを実感できるはずです。
放っておくと舌の筋肉は衰えやすく、年齢とともに二重あごが進行してしまう場合があります。しかし、筋力の低下も二重あごを招くため、鍛えればメリハリのあるあごラインを手に入れることにつながります。
「二重あごが気になる」「最近、口呼吸になっているかも」という人は、ぜひエクササイズを実践してみてください。あごや舌の筋肉を鍛えて、メリハリラインを手に入れてくださいね!
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松 麻美)
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