「気がつけば3年、5年と同じ髪」という人は大人になるにつれて増えてくるのではないでしょうか?
「顔が丸いから」「ショートは似合わないから」「ロングの巻髪にして人にほめられたから」など、過去の経験や思い込みで何年も同じ髪型のまま過ごしていると、ある時、急に似合わないと感じたり、髪のせいで老けて見えてしまうこともあるでしょう。
ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、髪型を変えるタイミングと若々しさをとり戻すヘアスタイルをご紹介します。
■髪は、顔やファッション、体形に大きな影響を与えるパーツ
年齢と共に確実に変化する顔、肌、体形、髪質を悪目立ちさせるのも美しく昇華させるのも、「今どんな髪型をしているか」によって左右される場合があります。
昔の思い込みを捨て、思い切ってヘアチェンジしたい人は多いと思いますが、失敗を恐れて勇気が出ないのも事実ですよね。
■ストレートヘアが急に冴えなくなる理由
40代以降に多いストレートミディスタイル。ツルンとなめらかなストレートヘアはつややかさや品があり、大人女性にも人気のデザインです。
ですが、「最近なんとなく地味に見えるかも」と感じたら以下の項目をチェックしてみましょう。
□全体の髪痩せが目立ち、ペタンとしてきた
□前髪がペラペラする
□わずかに髪のうねりが出始めた
□ひとつ縛りにすると貧相に見える
□輪郭のたるみが目立つ気がする
上記のような点が気になりだしたら、ヘアチェンジのタイミングかもしれません。ストレートヘアは、髪が痩せてくるとのっぺり感が強調されて地味に見えやすく、たるみなどによる輪郭のぼやけを強調しやすい側面があります。
その他にも、うねりやすくなるとツヤ感やまとまり感も出にくくなるなど、全体的に冴えない印象になってしまいます。
「ダイヤ型ヘア」で華やかさと小顔を手に入れる
上記のようなお悩みがある人は、トップとサイドはふんわりとしていて裾に向かって引き締める「ダイヤ型ヘア」にチェンジしてみましょう。美人髪の王道といわれるダイヤフォルムは、ペタンとしやすい大人髪に自然な立体感を与えて華やかさを演出してくれます。
担当:MAGNOLiA CHINATSUさん
また、曖昧になってきた輪郭や頬のたるみを引き上げる視覚効果が期待できるため、小顔感もうまれます。ファッションの幅もグンと広がるでしょう。
■巻き髪ロングが「頑張ってる人」に見えてきたら
ヘアアイロンによる巻き髪は誰もが女性らしい雰囲気を出しやすいため、今でも大人の鉄板スタイル。ですが、抜け感が必須の近ごろにおいては、どうしても古臭く見えたり気合の入り過ぎた印象を与えることもあります。
また、加齢により髪が痩せてくると、アイロンによるダメージも目立ち始めてつややかさのないパサついた印象を与えてしまいます。
軽やかな「ミディアムレイヤー」で今っぽさを
女性が一番あか抜けて見えやすいのは、「ミディアムレングス」です。
担当:MAGNOLiA SHINさん
肩につくかつかないかの長さの髪にレイヤーを入れることで、今っぽいラフな動きが生まれヘルシーな印象になります。ヘアアイロンなしでも軽い動きがでやすいので、髪ダメージも軽減されます。
直毛の人なら、大きめに動きがつく「ニュアンスパーマ」でエアリー感を加えることもおすすめです。朝のスタイリングもラクになりますし、まとめ髪にすれば今どきのルーズ感も簡単に手に入ります。
■髪型は変えていないのに全体がペタンとする人は
「昔と比べてペタンと張り付くようなシルエットになってきた」という悩みは、特にセミロング以上の長さの人に多いです。髪が細く痩せたりダメージの蓄積によって立体感やボリュームが失われると、全体的に元気のない地味な雰囲気になりやすいです。
また、中途半端なクセが出てまとまりにくい髪になると、顔全体がぼやけて見える場合もあります。
「ふんわりパーマヘア」で軽やかさとボリュームをアップ
担当:MAGNOLiA hinataさん
加齢によって細毛や軟毛、うねりが出始めた髪は、シルエットにメリハリが出にくいのが特徴です。この場合は、この質感を逆手にとって、ゆるやかで軽いパーマスタイルにしてみてください。
いわゆる「ゆるふわ」といわれるヘアスタイルは細毛や軟毛の髪を活かしつつ自然なボリュームが演出できるので、簡単にフェミニンな雰囲気にシフトできます。
■前髪なしの髪型が老け見えするようになる理由
前髪を上げた「掻きあげバング」は、それだけで女っぽい雰囲気をまとえるので大人女性の定番スタイル。ボブでもロングでも掻きあげバングを合わせると、こなれ感が出やすいのが特徴です。
ただし、髪の加齢が目立ち始めると一気に老け見えしてしまう人もいるので要注意です。以下の項目をチェックしてみましょう。
□こめかみの白髪が増加→生え際を上げることで逆サイドのこめかみが目立ちやすい
□分け目に白髪が目立つ→分け目のラインが出やすい髪型のため、より白髪が浮いて見える
□前髪の厚みが失われてきた→かきあげバングがペタンとして貧相な印象に
□おでこのシワが深くなってきた→シワが露わになって老け見えしやすい
上記のような変化を感じたら、前髪を作るチャンスかもしれません。
前髪で生え際の印象がマイナス5歳に!?
大人女性の場合、やや長めに前髪を作った方がきれいにキープできます。
まぶたにギリギリかからない程度の長さにしたら、Jの字のラインを描くようにカットで調整してもらいましょう。こうすると、透け感や束感も出やすいので、前髪があっても女っぽい雰囲気がキープされます。
担当:MAGNOLiA CHINATSUさん
また、目力がアップし顔全体もキュッと締まった小顔感も演出できるため、全体的に若々しい雰囲気にシフトできます。
長年お気に入りの髪型を変えることは勇気のいることですが、髪型ほど時代を映し出す鏡はそうありません。今っぽさを更新しつつ、加齢による変化を上手にカバーして、いつまでも若々しくおしゃれな雰囲気を保ちましょう!
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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【参考】
・MAGNOLiA