甘みが強くやわらかな「春キャベツ」が美味しい季節ですが、キャベツをひと玉買ってもなかなか使い切れないなんてこともありますよね。定番の食べ方が続くと飽きてしまうという人もいらっしゃると思います。
インナービューティー料理研究家の筆者が、エイジングケアにも嬉しい「キャベツを美味しく食べ切るちょい足し食材」をご紹介します。味変で美味しく・楽しく・簡単に、身体の内側からキレイを磨きましょう。
■キャベツの栄養
柔らかくみずみずしい春キャベツは、サラダなど生で食べても美味しいですよね。そんなキャベツには美肌作りに欠かせない「ビタミンC」や「葉酸」「食物繊維」」「カリウム」などが豊富に含まれています。
生食なら、シミ対策などのエイジングケアに必要な高抗酸化力の高い「ビタミンC」や、むくみ予防をサポートする「カリウム」を無駄なく摂ることができます。胃腸の働きをサポートする「ビタミンU」も豊富です。
■キャベツを美味しく食べるちょい足し食材5つ
(1)味噌
発酵食品である味噌は、昔から「味噌は医者いらず」といわれるほど栄養価の高い食材です。高い抗酸化作用のある「ビタミンE」などの栄養素や、不足しがちな「鉄」や「亜鉛」「カルシウム」などのさまざまな栄養素が含まれています。
お好みの味噌をディップソース代わりに、大きめに切ったキャベツにつけていただきましょう。
(2)ヨーグルト
発酵食品であるヨーグルトには、「乳酸菌」などの腸内環境を整える身体に良い菌が豊富です。腸内環境を整えることで便秘を防ぐことで、吹き出物などの肌荒れ予防にもつながります。
ヨーグルトに少量のオリーブオイルと塩、こしょうを加えてよく混ぜ、ドレッシングを作ります。それを千切りにしたキャベツに和えれば、あっという間にコールスロー風のサラダが完成します。コーンを加えて彩りをそえても良いでしょう。
(3)オリーブオイル
オリーブオイルには高い抗酸化作用が期待される「ビタミンE」や、不足しがちな良質な「脂肪酸」が豊富です。新鮮で香り高いエキストラヴァージンオリーブオイルなら、より一層オイルの風味も楽しめますよ。
千切りにしたキャベツにオリーブオイルとひとつまみの塩を加えてよく和え、レモン汁も加えればさわやかなサラダが完成します。トマトなどで彩を加えると華やかになり、栄養価も高まります。
(4)ごま油
ごま油には、ごま本来の栄養成分が豊富に含まれています。特に、高い抗酸化作用を備えた「ゴマリグナン」などが豊富です。香ばしい風味は食欲を刺激する働きもあります。
ざく切りにしたキャベツにごま油を回しかけ、あれば炒りごまをまぶしてサラダ感覚でいただきましょう。食欲をそそる風味は、おつまみにもぴったりです。
(5)梅干し
梅干しには、疲労回復をサポートする「クエン酸」が豊富です。
季節の変わり目は寒暖差や環境の変化で、無意識のうちにストレスや疲れがたまりがち。食の面からも疲労回復を狙い、健やかに過ごしたいですね。
種を除いて刻んだ梅肉を少量のごま油で伸ばしでディップ状にしたら、千切りにしたキャベツに絡めます。ほどよい酸味で、すっきりさっぱりといただけます。箸休めにもぴったりのひと品です。
簡単に栄養価が高まるちょい足し食材。どれも身近なものばかりなので、さっそく明日から試してみてください。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ※斎藤糧三/監修(2016年)『スーパーフード事典 BEST50』主婦の友社