定番のおかずを味変したり、美容のために栄養価をプラスしたりと便利な「ちょい足し」は、もはや食事の楽しみ方のひとつ。
インナービューティー料理研究家・調味料マイスターの筆者が、どんな料理にも合わせやすくスーパーなどでも手に入りやすい「食べる調味料」をご紹介します。
■「食べる調味料」が便利な理由
味変を楽しめる
料理自体の味付けは家族好みの味に合わせつつ、自分用にとり分けた料理に食べる調味料を活用すれば自由自在に味変することができます。
小さなお子さまがいると特に濃い味や辛い味付けの料理はなかなか楽しめませんが、「ちょい足し」なら叶います。
美容を楽しめる
家族やパートナーの好みに合わせるわずらわしさも減るうえ、自分用だけに美容効果の高い栄養素をプラスできる楽しさもあります。
保存食としても便利
瓶詰めで長期間保存できるように加工されているものが多いので、保存食・非常食としても常備しておくことができます。
開封後はなるべく早く食べきる方がいいのですが、オイル漬けなどは冷蔵保存で清潔に扱えば約2週間~1か月ほど保存可能なものが多いです。
マンネリ化を解消
「またいつもと同じおかず」という時に食べる調味料をちょい足しすることで、マンネリ化を解消することができます。
シンプルなサラダや冷ややっこ、炒め物がいつもと違う新鮮な味わいになるでしょう。
■美容にも嬉しい!おすすめの食べる調味料
スーパーでも手に入りやすい身近な食べる調味料、買ってみると意外と活用しやすいですよ。
食べる調味料の一例をご紹介します。似たような商品がたくさんあるので、ぜひお好みのものを見つけてみてください。どの調味料も、定番食材の「納豆」に加えても美味しいですよ。
梅ピューレ(ペースト)
定番のおにぎりやお浸しなどにはもちろん、冷製パスタやうどんなどにそえても美味しい「梅ペースト」。梅肉に豊富な「クエン酸」で疲労回復も狙えます。
写真は桃屋の「梅ごのみ」。鰹節・昆布・シソが入った、うまみたっぷりの食べる調味料です。
海苔のつくだ煮
生海苔を甘辛く炊き上げてペースト状に仕上げる「海苔のつくだ煮」。「ミネラル成分」が豊富な海苔は、美髪作りをサポートしてくれます。
写真は桃屋の「江戸むらさき生のり」。国産生海苔を100%使用し、化学調味料を一切使わずにかつお出汁などのうまみを足して塩分控えめに作られています。パスタやご飯のお供によく合います。
食べるオリーブオイル
粗く刻んだオリーブをバジルやアーモンド、玉ねぎなどと一緒にオイル付けにした「食べるオリーブオイル」。
パスタソースにはもちろん、トーストに乗せたり肉や魚料理のソースにしたりと幅広く使えて万能な食べる調味料です。オリーブには抗酸化力の非常に高い「ビタミンE」が豊富なので、アンチエイジングのためにちょい足ししたいですね。
写真はHOKO(宝幸)の「ザクザク食べるオリーブオイル」。ちょい足しするだけでビストロ風の味わいを楽しめます。
食べるごま油
我が家で大人気なのが「食べるごま油」。辛みが少ないタイプなら小さなお子さまも一緒に楽しめます。
サラダや冷ややっこ、炒め物にちょい足しするだけで、香ばしい風味とごまの食感をプラスすることができます。抗酸化作用の高い栄養豊富なごまで、アンチエイジングもサポートします。
写真は小田原屋の「食べる和風ごま油」。ニンニクの風味も効いていて、どんな料理も満足度高く仕上がります。
味付けなめたけ
えのき茸を味付けした、つくだ煮感覚の食べる「味付けなめたけ」。
「食物繊維」豊富なきのこをちょい足しすることで、腸活をサポートし便秘改善に役立ちます。パスタや和え物にはもちろん、味噌汁の具材として加えても美味しいですよ。
写真はナガノトマトの「特選 なめ茸茶漬」。焼き魚にそえるのが筆者のお気に入りです。
その他
上記の他にも、バジルの葉とニンニク、チーズなどを混ぜてペースト状にして作る「バジルペースト(ブルギニヨンペースト)」や、「ドライトマトのオイル漬け」などもあるととても便利な食べる調味料です。
ご飯のお供やパスタソース、肉や魚料理の付け合わせ、トーストの具材、汁ものなど、どんなものにも「ちょい足し」してみましょう。一般的なスーパーの瓶・缶詰コーナーで手に入りやすいものばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。お家ご飯の機会が増えた今こそ、美味しく・楽しく・身体の中から美しく健やかに過ごしたいですね。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店