40代を過ぎて、気になってくるのが顔のたるみ。フェイスマッサージやダイエットで努力はしているけれど、「ヘアスタイルでもカバーしたい」と思っている方も多いはずです。
美容師の筆者が、顔のたるみをカバーできる、簡単にできるへアスタイリング術をご紹介します。ぜひお試しください。
■リフトアップして見えるために気を付けたいポイント
(1)ヘアスタイルのボリュームを顎下に設定しない
顔のたるみが気になってくるのは、特に顎ラインではないでしょうか?
その気になる部分にボリュームを持ってくると、重心が下がって見えるため、より顔が下がって見えてしまいます。
ですので、顎よりも少し上の位置に髪のボリュームを持ってくると、リフトアップして見えます。
こちらの写真は、左が顎より上の位置の頬骨あたりにボリュームを持ってきた場合、右が顎周りから顎下にかけてボリュームを持ってきた場合になります。
マスクをしていても、左の方が顔のラインがすっきり見え、リフトアップしているように見えます。顔回りもすっきりして明るく見えますね。
(2)タイトになりすぎても顔のたるみを強調!?
髪の毛は、顔を正面から見たときにフレームになる部分でもあります。
フレームになる部分の割合が少なすぎると、余計にフェイスラインを強調しすぎて、顔も大きく見えます。
ですので、バランスを考えてスタイリングしましょう。
■リフトアップして見える簡単スタイリング術
リフトアップして見えるスタイリングのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
こちらの写真をご覧ください。ちょうど顎ラインの顔のたるみが気になる部分にボリュームがきているため、顎の辺りが膨張して見えてしまいます。
では、以下の比較写真をご覧ください。
右側の2は先程の写真ですが、左側の1は、顎ラインの延長の根元を立ち上げるように乾かした状態です。
カットをしたわけではなく、乾かし方を変えただけで、スタイルとボリュームの位置が変わって見えますね。
それに、1の仕上がりの方が、顎ラインがすっきりして、リフトアップして見えます。また、顔周りにかかっていた髪の毛の根元が立ち上がることによって、顔回りもすっきりして見えますね。
リフトアップして見える髪の乾かし方
どの様な乾かし方をしたのか、ご説明いたします。
乾かし方は簡単です。根元を立ち上げるように髪の毛を持ち上げて、ドライヤーを斜め下からあてて乾かすだけです。
髪の毛はつむじを中心に生えており、サイドの髪の毛は、斜め下か、真下に向かって生えていることがほとんどです。そのため、生え方に逆らって乾かすことにより、根元が立ち上がり、ふわっとした仕上がりになります。
ですから、この場合は、ボリュームを出したい顎ラインの延長の部分の根元を立ち上げるように乾かしています。
■上級者さんにはこちらのアレンジもおすすめ
ヘアアイロンやコテなどを使い慣れている方は、さらにアレンジパターンが広がります。
上の写真の左右を比較してください。
向かって左側は、ストレートアイロンを使い、顎ラインの延長を内に、毛先を外ハネにしてみました。右側は、乾かして毛先を外ハネにしただけです。
左側は、かなりメリハリが出てくびれが出るため、さらにリフトアップして見えますね。
リフトアップして見える鍵は、たるみの気になる部分にボリュームを持ってこないということです。
髪の毛も正面から見たときにシルエットの一部になります。そのため、ボリュームのあるスタイルでもただボリュームを出すだけでなく、メリハリ感が必要になってきます。
ご覧いただいたように、ヘアスタイルにより、顔のラインがすっきり見え、リフトアップしているように見せることが可能です。簡単なので、ぜひ試してみてください!
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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