「人に気軽にいえない悩みほど根深く、対処の仕方に困ってひとり悶々としがち」という経験はありませんか? その悩みのなかのひとつともいえる、「尿もれ」にお困りの40・50代の方は多いのではないでしょうか。
とはいえ、尿もれパッドなどを購入するのはまだ早い、あるいは、抵抗があるという声もよく耳にします。
アンチエイジングアドバイザーの筆者が、月経用のショーツでありながら尿もれの時に役立つショーツをご紹介します。吸水力や履き心地、サイズ感、素材などについて検証し、レポートします。
■40・50代の女性で尿もれ経験があるのはどのくらい?
日本泌尿器科学会によると、自分の意思とは関係なく尿がもれてしまった経験をもつ40歳以上の女性の割合は、4割を超えているのだそう。状態や原因によっては受診ししかるべき治療を受けるべきで、そのような経験が続く方は我慢せずに泌尿器科を受診されることをおすすめします。
しかし、すぐに受診できない、あるいは受診するにしても万一に備えておきたいという方のために、お求めやすく尿もれにも対応できるおすすめのサニタリーショーツをご紹介します。
■尿もれしても慌てない!おすすめのサニタリーショーツ3選
(1)エアリズム吸水サニタリーショーツ/ユニクロ
3層構造で、30〜40ミリリットルの水分を吸収するサニタリーショーツ。蒸れや汗などにも対応するドライ、抗菌防臭機能付きです。
さらに、撥水生地に防水フィルムをラミネートしているうえ、マチ部分が2枚になった羽付対応仕様なのでナプキンを併用することもできるなど、至れり尽くせりです。
素材
本体71%ナイロン 29%ポリウレタン クロッチ・表側57%ポリエステル 34%複合繊維(ポリエステル) 9%ポリウレタン クロッチ・裏側71%ナイロン 29%ポリウレタン
洗濯や乾燥などの取扱い
水温30度以下、洗濯用ネット使用なら洗濯機での洗濯が可能。ただし、吸水力が低下する恐れがあるため漂白剤や柔軟剤を使用はさける必要があります。
また、事前の手洗いやつけおきが推奨されているほか、乾燥機は使用せず自然乾燥しましょう。
履き心地
エアリズムならではのさらりとしてなめらかな肌触り。それに加えて伸縮性にすぐれた生地で、快適な履き心地を実現しています。
ただし、ウエストのゴム部分は硬め。締め付けが苦手でぽっこりお腹が気になる方は、普段よりゆとりをもったサイズを選ぶことも視野に入れる必要があるといえます。
(全4色 税込価格1,990円)
(2)トリプルガードショーツ/GU
3層構造で、15〜20ミリリットルの水分を吸収するサニタリーショーツ。
3層構造のクロッチ部分は抗菌防臭機能があり、ナプキンと併用できるように羽根付き対応構造になっています。
素材
本体綿95% ポリウレタン5% ウエスト部分ナイロン83% ポリウレタン17% 付属部分ナイロン82% ポリウレタン18% マチ部分ポリエステル100%
洗濯や乾燥などの取扱い
水温30度以下、洗濯ネット使用なら洗濯機での洗濯が可能。ただし、吸水力が低下する恐れがあるため柔軟剤を使用はさける必要があります。
このほか、事前のもみ洗いやつけおきが推奨されています。また、乾燥機は使用せず自然乾燥しましょう。
履き心地
本体の素材のほとんどに綿が使われているため、肌が弱い方でも比較的履きやすいのが魅力です。
ウエストも締め付けがなく、ゆとりがあります。ただ、3層構造のクロッチ部分がごわつく印象で、座ったり動いたりする時に少し気になります。
クロッチ部分は洗濯後にさらに硬くごわつく可能性があり、その場合は乾燥時にやさしく揉み解して整えるよう明記されています。
(全4色 税込価格1,490円)
HAPILUNA/3COINS
4層構造で、およそ25ミリリットルの水分を吸収するサニタリーショーツ。肌に直接触れる面は吸水速乾メッシュを採用しており、ぬれても肌はさらさらの状態を保つ設計になっています。
しかし、不安がある時や経血量の多い日はナプキンと併用することもできます。
素材
ポリエステル ナイロン ポリウレタン
洗濯や乾燥などの取扱い
ぬるま湯に20分浸してから洗濯ネットに入れて、洗濯機での洗濯が可能です。ただし、漂白剤やセスキ炭酸ソーダ、乾燥機の使用を控える必要があります。
履き心地
お腹やヒップの辺りなどの肌に多く触れる部分はサラッとしていますが、生地がやや薄い印象です。
ウエストのゴムはゆとりがある印象ですが、足の付け根部分は体型によって違和感がある可能性があります。
(全3色 税込価格1,320円)
■大きさ、デザインの比較
上の画像は下から「ユニクロ」「3COINS」「GU」の順に重ねたものです。3品ともMサイズを購入し、大きさを比較してみました。縦横ともにサイズが大きかったのは、ユニクロ。次が3COINSで、最もコンパクトだったのがGUでした。
ユニクロはおへそもすっぽりと包み込むようなサイズでゆとりがあるのに対し、GUはローライズパンツを履く際にも下着がはみ出ることがないようなデザインです。一方、3COINSはユニクロに近い深めなサイズでありながら、ハイレグを思わせるデザインで足がスッキリとして見えます。
■履き心地の比較
上の画像は左から「GU」「3COINS」「ユニクロ」の順で、吸水できる部分を剥き出しにして比較したものです。ユニクロがその部分に対し最も面積が大きいことが確認できます。
GUと3COINSに関しては、それほど差はない印象です。
■尿もれ対応力の比較
尿もれへの対応力については、いずれの商品も対応量が明記されています。それを比較してみると、ユニクロが30〜40ミリリットルと最高値でした。
次いで、3COINSの25ミリリットル、GUは今回比較した3品のなかでは15〜20ミリリットルと吸水力が最も劣る結果となりました。
今回の比較では履き心地と吸水力においてユニクロに軍配が上がりましたが、ウエストゴムの締め付け具合や素材については好みが分かれそうです。
また、いずれの商品もつけ置きや手洗いをしてから洗濯機に入れる必要があり、色が付いているものについては他の衣類との洗濯をさけることが推奨されています。そういったことを面倒に感じる方にはやや不向きな商品ともいえます。
デザインもそれぞれ異なるため、普段身につける洋服に合わせて選ぶこともひとつの選択です。ご興味のある方は、ご自分の体型や肌質なども考慮し選んでみてください。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤 幸子)
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