マスク生活が長引くなか、気がついたら以前よりも歯が黄ばんで見えるということはありませんか? マスクをしているときに口呼吸が多くなると唾液が減少しやすく、そうなると洗い流されるはずの汚れがそのまま黄ばみにつながります。
マスクなしで生活ができるようになったときに透明感のある歯を見せられるよう、今のうちから対策しておきましょう。
美容家の筆者が、40・50代がとり入れたい「歯の黄ばみケア」をご紹介します。
■歯が黄ばむ原因
スキンケアやメイクに力を入れている40・50代でも、なかなか歯の美容までは手が回らないのが現実。デンタルクリニックには虫歯の時しか足が向かないという人も多いでしょう。コロナ禍で、治療に行くのを躊躇するという声も耳にします。
丁寧に歯を磨いているつもりでも強くブラッシングしてしまうと逆に歯に細かい傷がつき、汚れが付着してしまうこともあるそうです。そもそも、歯が黄ばむ原因もさまざまです。
歯石の付着
歯に付着して残ったプラーク中のカルシウム成分が唾液と結びついて石灰化したものが歯石です。
加齢変化
加齢によって歯の表面のエナメル質が薄くなり、内側の象牙質が透けて見えるようになります。
象牙質が加齢で褐色に変化するため、歯が黄ばんだように見えます。
歯の磨きすぎ
強い力でブラッシングを続けていると、歯の表面に細かい傷ができやすくなります。傷に汚れが付着すると、色が定着してしまう場合があります。
研磨剤が入った歯磨き粉を長年使い続けている人は要注意です。
口の中の乾燥
マスク生活で口呼吸をする人が多くなりました。口腔内の乾燥は、黄ばみの大敵です。
唾液が少ないと汚れが洗い流されにくく、さらに、唾液中に含まれるタンパク質が歯に付着したまま変色し黄ばんで見えることがあります。
どれかひとつが原因というわけではなく、さまざまな要因が相まって全体的な歯の黄ばみにつながる場合もあります。
■歯の黄ばみにつながる飲み物・食べ物
普段の生活のなかで気をつけたいのが、歯の黄ばみにつながる「食べ物や飲み物」です。以下を多く摂る人は注意が必要です。
食べ物
・カレー
・トマトケチャップ/トマトソース
・ベリー類
・キムチ
・チョコレート
飲み物
・コーヒー
・紅茶/日本茶/ルイボスティー
・赤ワイン
筆者も、在宅の際にルイボスティーをよく飲むので、黄ばみを気にしていたうちのひとりです。
昨年の冬からコロナ禍でサボっていたデンタルクリニックに行くよう心がけ、歯石の除去と歯科医がおすすめする歯磨き粉を使うようになりました。ホワイトニング治療はしていないので歯の色自体は変わりませんが、透明感は感じられるようになってきました。
■歯を白くする方法
黄ばみの対策は、クリニックで行うものから自宅で行うものまであります。価格も効果も異なるため、自分に合った方法で対策を行いましょう。
デンタルクリニックでホワイトニング
虫歯の治療だけではなく、口腔内の健康を保つためのメニューが増えています。
歯科医でのホワイトニングは過酸化水素を使った「漂白」が多く、保険適用にならない場合も多いので高額になることもありますが、1回行うだけでも透明感を実感できる施術が豊富です。
ホワイトニングサロンに行く
セルフで薬剤を塗布し、LEDライトで定着させる方法が主流です。1回30分ほどで終了し金額も安価ですが、数回通う必要があります。
ホームケア
マウスピースを利用して薬剤をセルフで塗布する方法です。
毎日2週間ほど継続する必要があり、やさしい効果のため1年単位で歯を白くしていくと考える必要があります。
■ホワイトニングケアの注意点
ホワイトニングに関して間違わないで欲しいことが、「セルフケアでは自分のもともとの歯の色より白くはできない」ということです。後天的に黄ばんだ状態は元に戻せますが、それ以上の“白さ”を求める場合はデンタルクリニックでの薬剤での治療が必要です。
歯のホワイトニングツールやセルフケア用品も多くなりましたが、海外からの輸入品などには日本で承認されていない成分が入っている場合もあります。アイテム選びは慎重に行ってください。
更年期の女性は、骨密度が減り歯を支える骨にも影響が出やすいとき。口腔内環境を整えて、これからも自分の歯を残していきたいものです。そのためにも黄ばみを除去し、笑顔を作った時に清潔感のある歯を目指しましょう。
(肌育美容家 今泉 まいこ)
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【参考】
※なかなか落ちない『歯の黄ばみ』対策と予防方法 – ココカラファイン
※歯の黄ばみの症状・原因 – 第一三共ヘルスケア