日々の消毒や、冬の乾燥した空気で、ハンドクリームを塗っているのにカサカサで「手元が老けて見える!」なんてお悩みの人も多いのではないでしょうか?
ヘルス&ビューティーコンシェルジュの筆者が、「老け手元」にお悩みの40・50代の皆様へ、ハンドクリームの選び方&塗り方をご紹介します。この記事を読んで、老け手元を卒業し、魅せ手元になりましょう!
■手元が老けるのはなぜ?
忙しい40・50代の手元は、「加齢による肌の水分不足」に加え、「日常的な手洗いや消毒」「家事による乾燥や摩擦」といった日常生活などで過酷な環境にあります。
特に手元は皮脂腺が少なく、肌のうるおいを守る皮脂量が不足しがち。そこに水分を奪う習慣が加わることで乾燥が一気に加速し、「カサカサ」「皮膚が硬くなる」といった老けた印象の手元になっていきます。
■ハンドクリームを塗ってもカサカサな時は成分で選ぶ!
「ハンドクリームを塗っているのにうるおいが足りない」「皮膚が硬い」という人は、ハンドクリームに入っている「保湿剤」をチェックしましょう。
ハンドクリームに配合されている保湿剤は大きく分けて2つ
(1)肌に油膜を作る成分
代表成分としては、ミネラルオイル、ワセリン、パラフィンなどの鉱物油や、スクワランといった炭化水素油です。
このタイプは、肌に「油の膜を作り、これ以上水分を蒸発させないようにする」という目的で配合されているため、「今ある肌の水分を守る」といったイメージの保湿剤になります。
(2)肌を柔軟にしてうるおいを保つ
オリーブオイル、マカデミアナッツ油、アルガンオイル、シアバター、馬油などが、植物・動物由来の「油脂系」と呼ばれる代表成分です。
油脂系の保湿剤は、「肌を柔らかくする」「水分を抱える」「水分蒸発を防ぐ」といった効果があり、硬くなった肌をほぐしながら水分の蒸発を防いでくれます。
40・50代のハンドクリームの選び方
油脂系のオイルは、私たちの皮脂と構造がよく似ているため肌なじみがいいことや、植物オイルに含まれる豊富なビタミン類がコラーゲンの生成をサポートするなど美肌効果も期待ができます。
そのため、40・50代のハンドクリームは、油脂系の保湿剤を使ったものがおすすめ。
中でもマカダミアナッツ油は肌荒れなどにも効果が期待できます。
■おすすめのハンドクリームの塗り方
老け手元から卒業するために、効果的なハンドクリームの塗り方もおさえておきましょう。
(1)手首をストレッチする
まず、手首を軽くストレッチしましょう。ほぐすことで血流が良くなり、肌の血色もアップ! 老け手元ケアにもなります。
(2)ハンドクリームをお肌になじませる
ハンドクリームの目安量
人差し指の指先から第一関節くらいの量が目安です。
少なすぎると、なじませる際に肌の摩擦につながりますので、少し多めに感じる程度がおすすめです。
ハンドクリームを温める
ハンドクリームの多くは油分が含まれているため、軽く温めると、伸びや肌なじみがよくなります。
温度が高く温まりやすい、手のひらで温めるのがおすすめです。
なじませる
温めたハンドクリームを手に取り、肌が薄く乾燥しやすい手の甲から塗り広げていき、指先へ伸ばしていきます。
ハンドプレスする
最後に手の甲・指先をハンドプレスしてしっかりとお肌になじませて完了です。
(3)爪もみをする
更年期の不調ケアには、爪の付け根にあるツボをほぐす「爪もみ」がおすすめ。ハンドクリームを塗るついでに、爪の両端と付け根を軽く5秒程度押しましょう。
※薬指をもむのは、交感神経を刺激するので控えましょう。
肌の悩みを整えてくれるハンドクリームと塗り方で、老け手元から卒業! 今日から魅せ手元になりましょう。
(ヘルス&ビューティーコンシェルジュ 西川美佐子)
【関連記事】
・「早く老ける人」がやりがちなNG習慣4つ
・肌がどんどん老ける!すぐやめるべきNG習慣5つ
・手の甲のシミが薄くなる!?手が若返るハンドクリーム
・化粧水+クリームで若肌に?40・50代に◎なクリーム4選
【参考】
※化粧品は何からできている?OEMで知っておくべきベース成分(基剤)・原料について – アイ・ビー・アイ
※化粧品成分検定協会 編集『化粧品成分検定 公式テキスト』(2019年)実業之日本社
※星野忠宏 編著『からだと耳のツボ療法 ニューハンドブック』(2001年)長生出版