同じ年齢でも、実年齢よりも若く見える人とそうでない人とがいます。その違いには遺伝的な要素や顔立ちも関係するところですが、習慣に違いがある場合も多々あります。
アンチエイジングアドバイザーの筆者が、老けを招くNGな生活習慣と若々しさをキープするOK習慣について「運動・食生活・睡眠・スキンケア」といった項目に分けてご紹介します。
■老けを招くNG習慣4つ
(1)座りっぱなしの時間が長い
コロナ禍でリモートワークが増え、デスクワーク中心の生活を続けている方も多いのではないでしょうか。座りっぱなしの時間が長く血流が悪くなると、代謝も悪くなってしまいます。
そうなると太りやすくなるだけではなく、老化の加速を招く場合があります。また、デスクワークで猫背になると、たるみを引き起こすことにもなります。
若々しさをキープするOK習慣
仕事に熱中していると、あっという間に時間がたってしまいます。そのため、タイマーなどを利用し、30分に1度、最低でも1時間に1度は席を立つ習慣を身につけましょう<。
全身の血流をよくするために、席を立ったタイミングでスクワットをすることもおすすめです。
また、座っている間の姿勢についても見直す必要があります。猫背になりがちなので、椅子と机の高さを見直しつつ、姿勢を正すことを心がけましょう。可能であれば足を高く上げたり、立ってデスクワークしたりすることもおすすめです。
(2)糖質過多、多量な飲酒、インスタント食品の出番が多い食生活
糖質過多な食生活は、余分な糖と体内のタンパク質が結びつく“糖化”を招きます。そして、糖化の際に産み出される「AGE(終末糖化産物)」が蓄積すると、たるみやくすみなどの老化を促進することがわかっています。
“早食い”も、急激な血糖値の上昇を招いて糖化につながる可能性があります。また、よく噛んで食べないことで表情筋が衰えると、たるみの原因につながる場合があります。
このほか、インスタント食品などに多く含まれる“食品添加物”や“多量の飲酒”が酸化ストレスを高め、老化を早める場合があることが指摘されています。
若々しさをキープするOK習慣
糖質の高い食品を控え、良質な「タンパク質」や「ビタミン」「ミネラル」を豊富に含む野菜などを中心にした食生活を心がけましょう。食べる順番も重要で、急激な血糖値の上昇を防ぐためには糖質の低い食品から口にしましょう。
飲酒は血行を促進する効果も期待できるので、糖質の低いジンや焼酎などを中心に、ほどほどを心がけてください。
酸化を防ぐためには、抗酸化作用の高い「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」「ポリフェノール」などを豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。
(3)就寝間際までスマホが手放せない
就寝間際までSNSをチェックするなど、スマホが手放せないという方は多いのではないでしょうか。しかし、スマホから発せられる「ブルーライト」は、睡眠の質を低下させる原因につながります。
また、ブルーライトによって体内時計が狂うと、肌のターンオーバーに悪影響を及ぼす可能性があります。
若々しさをキープするOK習慣
日頃から、ブルーライトカットフィルムを貼ってスマホを使用することがおすすめです。
それに加えて、少なくとも就寝1時間前にはスマホなどブルーライトを発する電子機器の使用は控えましょう。
(4)紫外線対策や保湿対策を怠る
老化の約8割は、紫外線によるものだといわれています。つまり、いかにして紫外線を防ぐかが老化のカギを握ります。なので、日焼け止めを毎日塗らなかったり、塗り直しを怠ると、シミやそばかす、シワ、たるみなどを引き起こす可能性が高まります。
ベタつくのが苦手だからと保湿を怠ることも、肌の乾燥を加速させ、あらゆる肌老化の加速を招きます。
若々しさをキープするOK習慣
外出の有無や天候、季節に関わらず、紫外線対策の主役となる「日焼け止め」は、毎日欠かさず塗りましょう。塗り直しも重要で、汗や皮脂を抑えてから3時間を目安に塗り直しましょう。また、サングラスや日傘、帽子などを併用することも大切です。
保湿対策は、肌状態に応じて行いましょう。例えば、「マイルドな洗浄力のアイテムで洗い、保湿成分が豊富に配合された化粧品を使用しながら、油分も十分に補給する」といったことなどです。
ご紹介したNG習慣の他に、喫煙も見直してみてください。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤 幸子)
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【参考】
※老化の原因「糖化」を防止しよう – オムロン
※糖化を防ぐ食べ方 その3:食後の血糖値を上げないコツ – 大原薬品工業
※お酒のメリット・デメリット – サントリーホールディングス
※抗酸化による老化防止の効果 – 健康長寿ネット
※体内時計に影響する「ブルーライト」 – オムロン
※老化の原因は紫外線!?女性の大敵、その名は「光老化」 – ロート製薬