ポリフェノールが豊富なことで知られるコーヒー。お肌のシミ対策になることが話題になりましたが、腸内環境美化にも役立つ飲みものであることはご存じでしたか?
ただし飲み方を間違えると、かえって腸の不調を招く要因にもなってしまいます。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して19年の美養フードクリエイターである筆者が、コーヒーの美腸効果とNGな飲み方をご紹介します。
■コーヒーが腸内環境美化に役立つ理由2つ
(1)腸内善玉菌のエサになる
コーヒー豆には、水溶性食物繊維が含まれています。
水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなるため、腸内環境を良い状態に保つためにかかせない栄養素です。
とくにコーヒー豆由来の水溶性食物繊維は、ビフィズス菌を増やす働きがあるのだそうです。
ビフィズス菌が水溶性食物繊維を発酵分解する際に産生される短鎖脂肪酸は、総合的な肥満の抑制効果が期待されていますから、ダイエット効果も期待できそう!
(2)ぜん動運動をサポート
「コーヒーを朝食に飲むとお腹が動き出す」と感じる方は多いかも知れませんね。
実際に、コーヒーに含まれるカフェインなどには、腸の運動を促す働きがあることが知られています。
コーヒー2杯で、1000kcalほどの食事を摂ったときと同じくらい腸を動かすのだそうですから、朝のスムーズなお通じのためには、朝食にはコーヒーを飲むとよさそうですね。
■コーヒーのNGな飲み方3つ
(1)砂糖・クリームを入れて飲む
砂糖やコーヒークリームは、腸内悪玉菌が好む食べものです。
せっかくのコーヒーの美腸効果を無駄にしないために、砂糖やクリームは控えましょう。
甘くして飲みたい方は、はちみつやココナッツシュガー、水溶性食物繊維が豊富なオーツミルクを入れて飲むとよいでしょう。
(2)コーヒー風飲料を飲む
コーヒーの美腸効果はコーヒー豆に由来するものです。
「コーヒー風飲料」はコーヒーの割合が少ないものが多いですから、美腸のために飲むならドリップしたコーヒーを飲みましょう。
(3)デカフェを飲む
デカフェにも、コーヒーポリフェノールや水溶性食物繊維が含まれていますが、腸のぜん動運動を促す働きは、カフェインによるところもあるため、弱まってしまいます。
腸をしっかり動かしたい方は、デカフェではないコーヒーを選びましょう。
上手に飲めば、美肌にも美腸にも役立つコーヒー。美味しく飲んで美容と健康に役立てたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※コーヒー豆由来アラビノガラクタンのビフィズス菌増殖効果について報告 – UCC
※ネスレのなぜなにコーヒー コーヒーと便通(PDF) – ネスレ