食物繊維やチロシン、カリウムなどのさまざまな栄養素を含む「タケノコ」。その効果効能は非常にすぐれています。
管理栄養士の筆者が、タケノコの効果効能や、おすすめの食べ方をご紹介します。
■ストレス緩和に!タケノコの効果効能
タケノコには、アミノ酸の一種である「チロシン」が含まれています。チロシンは、ストレスに対抗するために必要なアドレナリンやノルアドレナリンなどの材料となり神経の機能を調整し、ストレスを和らげるのだそう。
忙しい毎日を送る40・50代は、何かとストレスが溜まりがち。イライラや疲れが溜まっているときは、意識してタケノコを食べると良いでしょう。
白髪対策や便秘解消にも◎
チロシンには、メラニン色素を生成する働きがあるため、白髪対策に役立ちます。また、タケノコには「食物繊維」が豊富なため、便秘解消効果も期待できます。
さまざまな効果効能をもつタケノコですが、今回は「ストレス緩和」の効果をさらに高める食べ方をご紹介します。
■タケノコでイライラを撃退!?おすすめの食べ方3つ
(1)混ぜご飯or炊き込みご飯に
「チロシン」は脳を活性化させるノルアドレナリンなどの材料になることでストレス緩和効果を発揮しますが、脳のエネルギー源は「ブドウ糖」であるため、ご飯と組み合わせることがおすすめです。炊き込みご飯にすると、水溶性の性質をもつ「カリウム」も効率よく取り入れることができます。
タケノコには「グルタミン酸」などの旨味成分も含まれるため、味付けを薄くしてヘルシー&美味しく食べられるということも嬉しいポイントです。
「食物繊維」が豊富な山菜やシイタケなどの食材も一緒に混ぜ込むと、ダイエットにも効果的なご飯に仕上がりますよ。
(2)しらす干しと組み合わせる
しらす干しにも「チロシン」が豊富に含まれているため、タケノコと組み合わせることでチロシンの摂取量を上げることができます。
また、しらす干しには「カルシウム」も豊富に含まれています。カルシウムには緊張や興奮を鎮めてイライラを抑える効果もあるため、ストレス緩和効果のUPも期待できますよ。
カルシウムは「ビタミンD」によって吸収率が高くなるため、ビタミンDが豊富なきのこ類や鮭と組み合わせるのがおすすめです。「タケノコとしらす干し、きのこのパスタ」「タケノコとしらす干し、きのこの炊き込みご飯」などにしていただきましょう。
(3)ぶなしめじと組み合わせる
ぶなしめじには、アミノ酸の一種である「GABA(ギャバ)」が特に多く含まれています。GABAには、副交感神経を優位にする作用があるので、リラックス効果やストレス緩和効果があるといわれています。タケノコと組み合わせることで、ストレスを和らげる効果が高まるでしょう。
GABAは「ビタミンB6」と一緒に取り入れると効率よく生成されるため、ビタミンB6が豊富な大豆やにんにくなどの食材と組み合わせてみてください。「タケノコとしめじ、大豆の煮物」「タケノコとしめじのガーリック炒め」などのメニューにしてストレスを撃退しましょう。
ストレスは睡眠不足や肌荒れの原因にもつながるため、早めに対処しておきたいところ。「タケノコ」を食事に取り入れて、毎日の食生活からもストレスケアをしましょう。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
【関連記事】
・入浴後に飲んではいけない!要注意な飲み物3つ
・白湯に足すだけで痩せる!?ちょい足しすべき食材3つ
・美容家が飲まない意外な老ける飲み物4つ
・老化を防ぐ!トーストにのせるべき食材
【参考】
※白鳥早奈英・板木利隆 監修「もっとからだにおいしい野菜の便利帳」(2009年)高橋書店
※チロシン – わかさ生活
※GABA(ギャバ) – わかさ生活
※カルシウム Ca – わかさ生活
※GABAで菌活 – ホクト