スキンケアとしても、スーパーフードとしても人気の「オイル美容」。体内で合成することができず食べものからとる必要のあるオメガ3系の亜麻仁油やエゴマ油、抗酸化力の強いエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルなどの良質オイルが人気ですね。それぞれに特徴のある良質オイルですが、お肌の状態が気になる方におすすめなのが「アボカドオイル」です。ビタミンが豊富でお肌を紫外線から守ってくれそう!
■アボカドオイルがお肌にいい3つの理由
(1)β-カロテンでシミを予防にも◎!?
アボカドは世界一栄養価の高い果実として、ギネスブックに登録されているほどのフルーツ。果肉の部分だけを絞ったアボカドオイルには、アボカド由来のビタミンが豊富です。強い抗酸化力を持つカロテノイドの仲間β-カロテンは、お肌のターンオーバーを整える働きが期待でき、メラニン色素のスムーズな排出をうながします。また、ビタミンAとして身体に蓄積されたβ-カロテンは、その抗酸化力で紫外線ダメージからお肌を守る働きも期待できます。日頃からビタミンAを身体に蓄えておきましょう!
(2)美容&若返りWのビタミン
β-カロテンやビタミンAの他にも、皮膚や粘膜の健康を守る「美容ビタミン」と呼ばれるビタミンB群や、抗酸化力が高く「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEが含まれています。
(3)オレイン酸で「腸から美肌」に!?
アボカドオイルの主成分は、オリーブオイルと同じオレイン酸。オレイン酸は小腸で吸収されにくく、そのまま大腸に届いて腸のぜん動運動をうながし、油膜となってスムーズな排出をサポートする働きも期待されています。本来排出されるべき毒素や老廃物が腸内に留まると、腸壁から血液に取り込まれてしまう可能性も。するとお肌から排出しようとして、ニキビや吹き出物を引き起こす原因になりかねません。腸内環境をサポートしてくれるアボカドオイルは、健やかなお肌を守ってくれるといえそうですね。
■美容家がおすすめするアボカドオイルの使い方って?
加熱調理も調味料としてもOK
オレイン酸は加熱に強い成分ですから、加熱調理も可能です。クセのない風味で深いコクがありますから、お料理の仕上げに調味料として、フレッシュな味わいのアボカドオイルを加えてみるのもおすすめです。
「プラス」ではなく「置き換え」がポイント
いくら美容にうれしい成分たっぷりとはいえ、他の油と同様に1gあたり約9kcalの熱量があります。アボカドオイルを生活に加える場合は、そのぶん他の油を控えるよう心がけましょう。
オイルなのにビタミンがとれるアボカドオイル。アンチエイジングなオイルの一つとして常備してみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエーター 岩田 麻奈未)
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【参考】
※マガジンハウスムック(2014)「Dr.クロワッサン 『油』で健康になる!」(マガジンハウス)
※月刊「からだにいいこと」(2016年7月号)「ビタミンA 食」で焼けない肌は作れる!(祥伝社)