つやプラ

つやっときらめく美をプラス

夏のホットフラッシュに!医師が教える対策3つ


つやプラ編集部

からだが急激に熱くなり、汗が大量に出るホットフラッシュは、日常生活を送るうえで大きなストレスとなります。

とくに気温の上昇が続く夏場には、上手に対策をしてホットフラッシュとうまく付き合う必要があります。

夏のホットフラッシュに!医師が教える対策3つ

今回は、横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長の医師、横倉恒雄先生、および薬剤師/臨床検査技師の木村英子さんに、夏のホットフラッシュ対策について教えていただきました。

■夏のホットフラッシュとは?

ホットフラッシュは、更年期症状のひとつです。

女性ホルモンであるエストロゲンの減少が原因とされており、急激にからだが熱くなったり、大量に発汗したりするといった症状があらわれます。

夏場は気温が上昇するため体温も上がりやすくなり、ホットフラッシュが起きやすいとされています。

とくに、炎天下での外出や室内の空調が効いていない場所では、症状があらわれやすくなるため、注意して対策をしましょう。

■ホットフラッシュを和らげるためにできること

辛い夏のホットフラッシュ!医師が教える乗り切る方法

夏のホットフラッシュを和らげるためにできる対策をご紹介します。

ハンディファンを携帯する

突然のホットフラッシュに備えて、涼しい風を当てられるアイテムを持っておきましょう。

外出時には、携帯用のハンディファンが活躍します。自立するものや風量の調節機能がついたものなど、種類も豊富です。

うちわや扇子よりも楽に風を当てられるので便利です。

腹式呼吸を意識する

ホットフラッシュが起こった場合は、深呼吸をして腹式呼吸を意識しましょう。

腹式呼吸にはリラックス効果があり、副交感神経を活性化する作用があります。

鼻からゆっくりと息を吸い込み、口からゆっくりと息を吐き出します。

このとき、胸を大きく動かすのではなく、おなかを膨らませるように呼吸すると効果的です。

呼吸に意識を向け、リラックスした状態で行いましょう。

寝具や眠る環境の整備

寝具の環境も、夏のホットフラッシュ対策仕様に変えてみましょう。

汗をかきやすい夜でも快適に眠ることができるよう、薄手で通気性のよいものや冷感素材のものを選ぶのがおすすめです。

また、エアコン扇風機を合わせて使用することで空気の循環がよくなり、暑さを感じにくくなります。

エアコンは27℃前後を目安に設定し、風が直接当たらないように気をつけましょう。

その他にも、寝室にアロマやお香などの、リラックスできる香りを取り入れるのも効果的です。

■漢方薬でホットフラッシュ対策をする

辛い夏のホットフラッシュ!医師が教える乗り切る方法

夏のつらいホットフラッシュを緩和するためには、婦人科で自然由来の治療薬として処方されている漢方薬を活用することもおすすめです。

ホットフラッシュの原因としては、ホルモンバランスや自律神経、血流の乱れなどが考えられます。

そのため、ホットフラッシュの対策には、

・加齢によるホルモンバランスの乱れを整える

・自律神経を整えてこもった熱を発散する

・血流をよくして寒熱のアンバランスを解消する

といった生薬を含む漢方薬を選び、根本改善を目指します。

漢方薬は自然の生薬の組み合わせで作られており、心とからだのバランスを回復させるため、さまざまな不調を訴える更年期女性に対して、とくに有効とされています。

ホットフラッシュに悩む女性におすすめの漢方薬

加味逍遙散(かみしょうようさん)

イライラや焦燥感が強く、ほてりや暑さが気になる方に。からだにこもった熱を発散させることで、精神を安定させるとともに、ホットフラッシュ、めまい、不眠に働きかけます。

女神散(にょしんさん)

のぼせやめまいが気になる方に。からだの上半身にたまった熱を下半身へ流れやすくすることで、ホットフラッシュ、下半身の冷え、イライラや不安、興奮を和らげます。

漢方薬は自分の体質にあったものを飲むことが重要ですが、たくさんの種類の中から自分で選ぶのは困難です。

合わないものを飲み続ければ、副作用が起こることもあります。

漢方を服用する際は、医師や薬剤師など、専門知識のある方に相談しましょう。

■ホットフラッシュを対策して快適な夏を!

夏のホットフラッシュは、更年期の女性にとってつらい症状のひとつですが、対策をすることで和らげることもできます。

取り入れられるセルフケアから始めて、より快適な夏を過ごしましょう。

【監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生 プロフィール】

監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生

医学博士/医師(婦人科、心療内科、内科など)。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。新刊本『今朝の院長の独り言』(青春出版社)は10万人の患者が癒されたポジティブなメッセージに溢れていると話題に。

【漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん プロフィール】

漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん

薬剤師/臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了。検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う。現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中。

 

【前回の記事】
体調不良の原因は水分!?「湿邪」を解消する方法
放置はNG!更年期世代がすべき「梅雨冷え」対策
更年期世代は要注意!おりもので分かる不調

40代以降に急増!下肢静脈瘤の原因と対策

 

【関連記事】
更年期不調に◎豆乳と一緒に食べるべき食材
更年期世代は要注意!おりもので分かる不調
更年期不調に◎40・50代におすすめのお茶5選
不調のサインに気づいて!更年期のストレスチェック

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

Related Article関連記事

最新の記事

お悩みから探すTrouble Category

ライフスタイルの最新記事はこちら