髪の毛がパサパサしていたり、ゴワゴワを感じることはありませんか? 特に夏は紫外線が髪に当たりやすく、ダメージを受けやすい季節です。ダメージヘアは扱いにくいだけでなく、美しく見えないので見た目にもソンですよね。
ダメージヘアを防ぐために気をつけたいポイントは何点かありますが、今回は、薬剤師であり抗糖化美容研究家の筆者が、紫外線から髪を守るために揃えておきたい3つのアイテムをご紹介します。
■ツヤ髪キープのポイントは「キューティクル」
ダメージヘアを防ぐためには、キューティクルを傷めないようにすることが大切です。健康な髪はウロコ状のキューティクルが密接に重なり合い、きれいに整っているためツヤがあるように見えます。傷んだ髪はキューティクルがめくれあがったり剥がれたりと、表面が乱れた状態になっています。
キューティクルが損なわれると髪の内部を守る働きが低下して、水分やタンパク質が流れ出してしまうので、切れ毛や枝毛が発生しやすい状態になります。
■紫外線はキューティクルにダメージを与える原因
強い紫外線に当たると、髪の強さを保つ構造であるシスチン結合が切断されてしまうことがあります。シスチン結合が切断されるとキューティクルが剥がれやすくなり、髪はダメージを受けやすくなります。
紫外線を予防することはキューティクルを守るために重要な要素です。
■髪を守る三種の神器!美容家が教える選び方のポイント
日傘はUVカット率が高く、裏地が濃い色のものを
UVカット率の数値が高いものを選ぶと紫外線予防に効果的です。また紫外線は地面からの跳ね返りがあるので、裏地も要チェック!
紫外線を吸収する黒や濃い色を選びましょう。薄い色の裏地は紫外線を反射してしまう可能性があり、紫外線を防ぐにはおすすめできません。また、日よけ効果の指標「遮光率」は高ければ高いほど、いわば日陰にいるときと似た状態を再現できますから、熱中症対策にも役立ちます。
帽子は全周のつばが7cm以上のものを
紫外線予防に効果的なのは、つばが広めの帽子。具体的にはつばの幅が7cmのもので、顔に直接当たる紫外線も約60%程度カットできるといわれていますから、顔周りの髪の毛にも安心ですね。帽子を選ぶときは7cmを目安にしてみて。
髪に使える日焼け止めも取り入れて!
日傘や帽子は紫外線カットに効果的なのですが、利用できない場合もあると思います。そんな時は髪に使用できるタイプの日焼け止めがおすすめです。
髪だけでなく全身に使用可能なスプレータイプや、スタイリング剤として使用できるものなど、様々な商品が販売されていますから、好みのものを選んで使用しましょう。
紫外線は肌だけでなく髪にも影響しやすく、一度ダメージを受けてしまうと、健康な髪に戻すことが難しいため予防することが大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
(薬剤師/抗糖化美容研究家 花田真理)
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【参考】
※美肌、美髪を守りたい!紫外線の影響を防ぐには? – タニタの健康コラム
※及川 忠 著・ 森 吉臣 監修(2010)『図解アンチエイジング医療のすべてがわかる本』(秀和システム)