自律神経が乱れやすい更年期に、心や身体の不調を感じる女性は少なくありません。
管理栄養士の筆者が、更年期に飲むべきお茶をご紹介します。
■40・50代におすすめのお茶は?
更年期の不調にお悩みの方は、ずばり「カフェインなし」を意識してください。
女性ホルモンは、脳にある視床下部からの命令によって卵巣から分泌されていますが、加齢によって女性ホルモンの分泌量は低下していきます。
すると、脳はさらに女性ホルモンを分泌するように命令しますが、卵巣機能の低下によって分泌量が増やせず、脳の混乱につながってしまいます。
その影響で自律神経が乱れることで、心や身体にさまざまな不調を招く場合があります。
「カフェイン」には自律神経を興奮させる作用があるため、更年期症状に悩む方が常飲すると余計に不調を感じやすくなってしまうかもしれません。
そのため更年期には、ノンカフェインの飲み物を意識して取り入れることをおすすめします。
■ノンカフェインの飲み物3選
(1)セージティー
さわやかな香りが特徴的な「セージティー」。セージには、女性ホルモンと似た働きがあることがわかっています。ある研究では、セージの葉を一定期間摂取することで、更年期特有の身体の不調が軽くなったそう。
さらに、セージの香りは神経の疲れを改善する効果が期待できるので、ストレス対策にもおすすめです。更年期には気分が落ち込むことも少なくないため、頭をスッキリさせたいときやリフレッシュしたいときに飲んでみましょう。
(2)カモミールティー
「カモミールティー」は、ノンカフェインの飲み物としてよく知られていますよね。カモミールには心を落ち着かせる効果があり、更年期に感じやすいイライラや不安感を軽くしてくれます。
さらに、エイジングケア効果も期待できます。カモミールに含まれる「カマメロサイド」という物質は、老化物質である「AGEs(最終糖化生成物)」の生成を阻害する働きがあるそう。
カモミールには「ジャーマン」と「ローマン」の2種類がありますが、カマメロサイドがより多く含まれているのはローマンカモミールです。通販サイト等で入手できるため、気になる方はチェックしてみてください。
ハーブティーはもちろんのこと、ミルクティーにしても美味しくいただけますよ。
(3)黒豆茶
「黒豆茶」も、ノンカフェインでおすすめの飲み物です。黒豆には「イソフラボン」が含まれており、女性ホルモンの分泌を促す働きがあるため、更年期特有の症状を和らげる効果が期待できます。
黒豆には「カルシウム」も含まれるため、更年期に気になる骨の健康維持にも役立ちますよ。さらに、「ビタミンE」や「アントシアニン」などの抗酸化作用をもつ成分も豊富に含まれているため、肌などの老化予防にもおすすめです。
ほっとする香りなので、寝る前に飲んでも良いでしょう。
ノンカフェイン&更年期女性の悩みに役立つ飲み物を3つご紹介しました。ぜひ、毎日の生活に取り入れてみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※セージ – わかさ生活
※コーヒー摂取が胃運動および自律神経活動に与える効果の検討(PDF) – J-STAGE
※更年期障害の症状と原因 – 大塚製薬
※更年期 Q&A – オムロン