年齢を重ねる度に気になる「白髪」。白髪染めをしたり、数本の白髪が気になる場合は抜いてみたりと、皆さんの対策はさまざまだと思います。ですが、どんどん白髪が増えてくると、その原因も気になりますよね。
美容師の筆者が、白髪の主な原因をご紹介します。
■白髪の主な原因
白髪になる原因はメラノサイト機能の低下です。メラノサイトとは「メラニン」という色素を作り出す細胞のこと。そのメラニンの量が多いと黒髪に、メラニンを含まない髪は白髪になります。
「メラノサイト機能の低下」の原因はさまざまですが、加齢やストレス、遺伝などが可能性として高いといわれています。その他にも考えられる原因として下記があります。
頭皮の血行不良・頭皮環境の悪化
年齢を重ねていくうちに、頭皮の血行不良が起きやすくなります。頭皮の血行が悪くなると、白髪を招くだけでなく、顔がたるんだり、抜け毛や髪が細くなる原因にもつながります。
また、頭皮環境の悪化も白髪につながります。白髪を抜く行為は頭皮環境の悪化を招くため、おすすめできません。
生活習慣の乱れやストレスでも血行不良や頭皮環境の悪化は起きやすくなるため、日々気をつけていきたいものです。
紫外線の影響
紫外線により体内で活性酸素が増加すると老化を招き、白髪の原因につながるといわれております。活性酸素は、ウイルスや細菌などを除去する作用があるため私たちにとって欠かせない存在なのですが、増えすぎると老化を招く場合があります。
紫外線は活性酸素を作り出す働きがあるため、注意が必要です。
■美容師がすすめる白髪対策3つ
白髪対策は、内側からのケアが必須となります。髪は「ケラチン」というタンパク質でできているため、食事からタンパク質をしっかりとりましょう。
また、偏った食生活を見直し睡眠をしっかりとって、ストレスフリーな生活を送るよう心がけてください。食生活や生活リズムを見直すことは、髪だけでなく身体の健康にも良いことです。
上記に加え、おすすめの白髪対策を3つご紹介します。
(1)頭皮環境を整える
加齢と共に頭皮が乾燥しやすくなると、血行も悪くなりやすいです。頭皮の血行が悪いと、白髪や薄毛、細毛を招く場合があります。
乾燥しやすい方は、油分をとりすぎてしまう洗浄力の高いシャンプーはさけ、保湿のために頭皮ケアローションなどを使用してみてください。
また、血行が悪いと感じる方は、育毛剤を使って頭皮をマッサージしたり、ヘッドスパで頭皮をケアしてもらうと良いでしょう。
(2)しっかりUVケアを
紫外線により体内で活性酸素が増えないよう、しっかりとUVケアをしましょう。また、加齢によるメラノサイトの機能低下は、紫外線ダメージの蓄積が関係する場合もあります。
多くの髪用UVケアが発売されていますが、手軽にケアしたいという方は、広範囲でつけやすい「スプレータイプ」がおすすめです。
(3)無理なダイエットは控える
食事制限を過剰に行う無理なダイエットは、栄養不足を招きます。栄養不足は、肌だけでなく髪にも悪影響を与えます。ダイエットが成功したとしても髪に栄養がいかず、髪がパサパサになったり脱毛の原因にもつながります。
40・50代の髪は、乾燥していたり細くなっていてダメージを受けやすいため、毎日栄養を取るように心がけてください。
気になって白髪を抜く方もいらっしゃるかと思いますが、メラニンを含まない白髪を抜いても新しく生えてきた髪は白髪です。
白髪が気になる方はインナーケアの他に、根元付近からカットしたり、ヘアカラーでカバーするなどを検討してみてください。
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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【参考】
※うっかり日焼けは即シミに?紫外線を浴びたダメージ肌のケア方法 – 資生堂薬品
※活性酸素が老化の原因に?その理由や心がけたい生活習慣について解説 – サントリーウエルネス
※活性酸素を減らす生活術 – オムロン ヘルスケア