汗などによる蒸れや、加齢によって発生しやすい「デリケートゾーン」の臭い。ふと気になったことがあるという方は、多いのではないでしょうか?
肌育美容家の筆者が、デリケートゾーンの臭いの原因と、40・50代におすすめのケアをご紹介します。
■デリケートゾーンの臭いの原因はさまざま
40・50代になると、女性ホルモンの減少や乱れによって、膣の自浄作用が衰えやすくなります。そのため雑菌が増え、デリケートゾーンの臭いが発生しやすくなります。
また、デリケートゾーンには「アポクリン腺」という汗腺があり、鼻をつくような臭いが発生する場合があります。その他、おりものや尿などの臭いが気になる場合など、多種多様なケースが考えられます。
自分の臭いの原因を見極めて、対策をしていきましょう。
■デリケートゾーンの臭いの原因と対策
ホルモンバランスの乱れによる臭い
デリケートゾーンの臭いは、加齢とともに女性ホルモン「エストロゲン」が減少してしまうことが原因のひとつとして挙げられます。
通常、デリケートゾーンは弱酸性に保たれ、雑菌の侵入や増殖を防いでいます。ところが「エストロゲン」が減少すると、膣内の環境を守る成分が減ってしまい、雑菌が増えることで臭いが発生しやすくなります。
対策方法
デリケートゾーンを弱酸性に保つなどの働きをする専用の洗浄剤で、やさしく洗う習慣をつけましょう。
尿による臭い
重いものを持った時やくしゃみをした時に起こる軽い尿もれで、ハッとしたことのある方がいらっしゃるかもしれません。ツンとしたアンモニア臭がしたら、尿もれや、尿の拭き残しなどが原因と考えられます。
対策方法
尿もれが気になる場合は、尿もれパッドを使い、頻繁に取り替えることはもちろん、骨盤底筋を鍛えるトレーニングをすることもひとつの方法です。
また、拭き残しが気になる場合は、ゴシゴシと擦らないように、トイレットペーパーをふんわりと折りたたんで、水分を吸収させるように押し当てましょう。デリケートゾーン用のウェットシートで拭いてもよいですね。
おりものによる臭い
おりものは通常、ヨーグルトやチーズのような少し酸っぱい臭いがすると言われています。
もし、おりものの匂いや形状に今までにない異常を感じた場合は、医療機関に相談をしてみることをおすすめします。
対策方法
専用の洗浄剤などでデリケートゾーンを清潔に保つことが臭いを抑える対策になります。おりものシートを使ってこまめに交換するのもよいでしょう。
アポクリン腺から出る汗の臭い
デリケートゾーンから鼻につくような独特の臭いを感じ、ショーツに黄色い染みができるなどの場合、アポクリン腺から出る汗の臭いによるものかもしれません。
対策方法
トイレに行った時にデリケートゾーン用のウェットシートで汗を拭くなど、清潔な状態を保ちましょう。場合によっては、替えのショーツを持ち歩いて履き替えてもよいでしょう。
「デリケートゾーンの臭い」は、その原因によって対策が異なります。とくに近年は、デリケートゾーン用のアイテムが多く売られているので、気になった方は自分に合ったものを取り入れていきましょう。
(肌育美容家 今泉 まいこ)
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【参考】
※デリケートゾーンの臭いやかゆみ、白いおりものなどの原因と対策 – 持田ヘルスケア
※デリケートゾーンの臭いには種類があるの? – 湘南美容クリニック
※デリケートゾーン(陰部)のかゆみの対策 – 第一三共ヘルスケア
※身近なデリケートゾーンの悩みと日々の洗い方や対処法 – 持田ヘルスケア
※おりものの量や色、ニオイの違いって? – サラサーティ
※すそワキガ治療法 – TCB東京中央美容外科