外の気温がだんだんと夏らしくなってきましたが、クーラーの寒さで体が冷えてむくんでいませんか? 体が冷えると血流が滞り、冷えが悪化すると、頭痛や疲れ、むくみ、生理痛などの症状が増えて体にとって悪循環な状態に……。そこで今回は、アーユルヴェーダや東洋医学の考えに基づいて、ビューティー&ヘルスライターの筆者より、体の中から温める温活おやつをご紹介したいと思います。
■体を温める食材・冷やす食材の見分け方って?
東洋医学では、陰陽、四性という考え方があり、食材は体を温めるものと冷やすものに分類されます。陰は体を冷やすもので、陽が体を温めるもの、さらにその中間の食材もあります。体を冷やしたくない人は陽のものを、体がほてりやすい人は陰のものを選ぶことが望ましいのですが、アーユルヴェーダではその人の体質で判断する方法もあります。また日本には四季があるので、季節や生活環境によっても違いますよね。これでなければダメ! ということではないので、食材を選ぶときの知識として覚えておくといいですね。
体を冷やす「陰の食材」の特徴
・色が薄い
・白い
・水分が多い
・酸味が強い
・夏の食材
など。例えば、芋類、ナス、トマト、キュウリ、バナナ、パイナップル、メロン、精製した小麦や米、砂糖、牛乳やバターなどの乳製品。
体を温める「陽の食材」の特徴
・色が濃い
・水分が少ない
・塩分が多い
・冬の食材
・根菜類
など。例えば、タマネギ、ニンジン、カボチャ、ゴボウ、もずく、鮭、未精製の小麦や米、そばなど。
それでは、陰陽の食材を参考にしながら体を温めるおやつを作ってみましょう!
■温活おやつ1:「くるみ生姜のココナッツミルクスープ」
くるみは陰と陽の中間ですが、生姜と組み合わせると体を温めるおやつに変身! ココナッツミルクにくるみをたっぷりと加えると、コクのあるスープが出来上がります。
材料(4人分)
・くるみ 80グラム
・練りごま、またはすりごま 大さじ1
・ココナッツミルク、または無調整豆乳 500ミリリットル
・すりおろし生姜(市販のチューブでもOK) 20グラム
・メープルシロップ、またはハチミツ 60ミリリットル
・塩 少々
作り方
1. くるみはオーブンかフライパンで熱を通します。ごまと一緒に細かく砕くかフードプロセッサーでなめらかになるまでかける。
2. 鍋に1とココナッツミルク、生姜、メープルシロップ、塩を入れて沸騰させる。
※1がうまく砕けない場合は、1と2を一緒にミキサーにかけてから鍋に入れてもOKです。
3. 器によそい、トッピングにゴマかくるみを乗せて完成です。
■温活おやつ2:「カボチャのパンケーキ」
温め食材のカボチャを使った平べったいパンケーキです。体を冷やす小麦粉はなるべく使わず焼き上げたパンケーキは、食事としても美味しくいただけますよ。
材料(4人分)
・カボチャ 200グラム
・タマネギ 2分の1個
・オリーブオイル(植物油) 大さじ1
・薄力粉 大さじ4
・塩、胡椒 少々
作り方
1. カボチャは蒸して柔らかくし、その中にみじん切りかすりおろしたタマネギを入れてよく混ぜる。
2. 1にオリーブオイルと薄力粉、塩、胡椒を加えてよく混ぜる。
3. フライパンに油をひいたら2をお玉1杯ずつ流し入れ、中火で表面に焦げ色がつくまで焼いたら完成です。
おやつとしては、ハチミツやバターのトッピング。オリーブオイルにスパイスペッパーを混ぜてソースにしたり、サラダを巻いて食べても美味しいですよ!
■温活おやつ3:「パイナップルとハチミツ生姜」
パイナップルなどの熱帯地域のフルーツは、そのまま食べると体が冷えるので、体を温める生姜と組み合わせて夏らしいおやつを楽しみましょう。
材料(4人分)
・パイナップル 1/2個(生のフルーツがいいですが、なければ缶詰1缶)
・ハチミツ 大さじ1
・生姜(皮付きのまま) 小さじ1(ひとかけら)
作り方
1. ボウルにパイナップルを一口サイズに切り、ハチミツを加え混ぜる。
2. 1に生姜をすりおろしながら入れてよく混ぜる。1時間以上冷蔵庫で冷やして完成です。冷蔵庫で少し置くと味が染み込んで美味しいですよ!
葉っぱが熟したものが美味しいパイナップルなので、選ぶ時の参考にしてくださいね。
以上、夏でも体を冷やさない温活おやつ3つをご紹介しました。材料も少ないし手間がかからず、簡単に作れそうですよね。ぜひ、一度試してみてください。
(ビューティー&ヘルスライター 町山町子)
【関連記事】
・女優も常食で話題!「アマランサス」食べ方&簡単レシピ3つ
【参考】
※村上百代著(2015)『二十四節気に合わせ心と体を美しく整える 医者にも薬にも頼らない和の暮らし』(ダイヤモンド社)