炭水化物なため、太るイメージもある「甘栗」。しかし、上手に活用すればダイエットに役立ちます。
ベジ活アドバイザーの筆者が、甘栗がダイエットに役立つ理由と、ダイエット中におすすめの食べ方をご紹介します。
■「甘栗」がダイエットに役立つのはなぜ?
甘栗のカロリーは100グラムあたり約207キロカロリー、糖質は約40グラムあります。ご飯100グラムのカロリーが約156キロカロリー、糖質が約35.6グラムなので、比べると甘栗の方が少し高めです。
しかし、甘栗にはダイエットに役立つポイントがあります。
食物繊維の量は、ご飯の約17倍
ご飯に含まれる「食物繊維」が0.5グラムに対して、甘栗は8.5グラム。約17倍もの差があります。
食物繊維は腸内細菌のエサとなり善玉菌を増やす他、糖質の吸収をゆるやかにして食後血糖値の急上昇を抑制する働きや、便通をよくするなどの働きがあります。
咀嚼回数が増える
甘栗は、プリンなどと比べると咀嚼回数が増える食材です。よく噛むことは満腹中枢を刺激して暴飲暴食予防につながることや、食後血糖値の急上昇を抑制することが知られています。
小腹が空いた時やおやつの時間に、ゆっくりとよく噛んで甘栗を食べると、よりダイエットに役立ちます。
■ダイエットに役立つ!甘栗を食べるときのコツ3つ
(1)お皿に入れて食べる
袋に直接手を入れて食べるいわゆる“袋食い”は、あっという間に一袋食べてしまう場合があるので絶対にやめましょう。面倒くさくても、お皿に盛りつけて食べるとよいですね。
ブランドによっては、小袋で売っているものもあります。お皿に移すのが面倒な人は活用するとよいでしょう。
(2)低GIの食品を先に食べる
“GI”とは、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示したもので、GIが70以上の食品を「高GI食品」、56~69の間の食品を「中GI食品」、55以下の食品を「低GI食品」と定義されています。
GIが高い食品は、一気に血糖値を上昇させ、逆にGIが低い食品は、糖がおだやかにとりこまれるので、血糖値の上昇をゆるやかにすると考えられています。
栗はGI値が60なので中GI食品にあたるため、無調整豆乳やヨーグルト(プレーン)などの低GI食品の後に食べると血糖値の急上昇抑制に役立ちます。
(3)緑茶と一緒に食べる
緑茶に含まれる「カテキン」は、高い抗酸化作用がある他、コレステロールを低下させる働きがあることで知られています。また。最近の研究では、血糖値を下げる働きもあるということが明らかになってきています。
ダイエット中は、甘栗のお供に緑茶を選んでみてください。
■さらに40代・50代に嬉しい栄養素がたくさん!
甘栗には、さまざまな栄養素が含まれています。
骨の健康を維持するうえで必要な「カルシウム」や「マグネシウム」、コラーゲン合成に関与する「鉄」、むくみ改善に働く「カリウム」、腸内環境を整える「食物繊維」などです。
量はそれほど多くないですが、キレイと健康に役立つ「ビタミンC」や、代謝促進を助ける「ビタミンB群」などのビタミン類も含まれています。
40代・50代が強化したい栄養素やキレイを保つ栄養素をとり入れることができるので、量に気をつけながらダイエット中の小腹がすいた時やおやつに活用するといいですね。
「甘栗」は食べ応えがあるため、よく噛んで食べると少量で満腹感を得ることができます。食べ過ぎに気をつければ、キレイに痩せる手助けとなりそうですね。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※食品に含まれる食物繊維量一覧 – 大塚製薬
※食物繊維の分類と特性 – 大塚製薬
※血糖値とGIの関係性 – 大塚製薬
※GIについて学ぼう – 大塚製薬
※「緑茶」が糖尿病とメタボのリスクを減少 血糖値を下げ腸の健康も改善 1ヵ月の摂取で効果 – 糖尿病ネットワーク