年齢とともに気になるのが、「目元の老け印象」です。
マスクでも隠せない目元は、見た目年齢に影響が大きいため、できるだけ若々しくありたいですよね。
耳ツボセラピストの資格を持つ筆者が、若々しい目元のために、寝る前にできる簡単耳ツボマッサージをお伝えします。
■目元の老け印象の原因は?
まずは、目元が「老け印象」に感じる要素をチェックしてみましょう。
(1)たるみ
目の下のたるみは、大きくなればなるほど顔全体が下がり、老けた印象を作ります。
また、まぶたのたるみは、目の上のくぼみと表情が暗く疲れたような老け印象を作ります。
スマートフォンなどの多用による目の酷使や、むくみが起こりやすい人は注意しましょう。
(2)目袋
目の下のぽっこりした目袋は、眼球周りの脂肪が年齢とともにゆるみ、徐々に前に出てくることで起こります。
30代ごろまでは眼輪筋がしっかりしているため、脂肪が前に出ないようしっかり支えてくれていますが、40・50代になると眼輪筋も衰えるため、支えきれずに目立ち始めます。
(3)クマ
目の下にクマがあると、疲れたような目元になり、実年齢よりも老けた印象を作ります。
クマの原因として代表的なものには、血行不良や摩擦による色素沈着、目の酷使や目元の筋力不足などがあります。
冷え性の人や、目をこするなど目元に触れる機会の多い人は、注意しましょう。
(4)乾燥
目元周りは皮膚が薄く皮脂腺が少ないため、繊細かつ水分が蒸発しやすい部分です。
そのため、肌のバリア機能が乱れ乾燥が起こりやすく、些細なことが乾燥や、乾燥によるゴワついた印象につながり、老け印象に。
日頃のスキンケアでは、「やさしく」「たっぷりの保湿」を心がけましょう。
(5)シワ
目元周りの皮膚は繊細で、さまざまな影響を受けやすい部分のため、シワができやすい部分です。
「笑いジワ」など素敵な印象をもたらすシワもあるため、全てのシワが老け印象につながるわけではありませんが、乾燥や摩擦、紫外線の刺激やたるみなどによるシワは、老け印象を作ってしまいます。
■40・50代におすすめ!1分耳ツボマッサージ
生活習慣やスキンケアなどを見直すことも大切ですが、忙しい40・50代には難しい場合もありますよね。
そこで、寝る前にサッとできるカンタン耳ツボマッサージを紹介します。
1分程度でできるので、ぜひ試してみてくださいね。
(1)全体をほぐす
耳全体を軽く外側に引っ張るように揉みほぐします(10~15秒ほど)。
軽く温まった感じがすればOKです。
(2)むくみによる老け印象には「腎(じん)」
目元周りのむくみによる老け印象には、老廃物や水分の排出をサポートすると言われている「腎(じん)」のツボがおすすめ。
耳上の平らな「耳甲艇(じこうてい)」の上部分の内側にあります(3〜5秒ほど軽くプッシュ×3回程度)。
押しにくい人は、綿棒などを使ってみてくださいね。
(3)目の酷使による老け印象には「眼(がん)」
スマートフォンやパソコンの多用で目を酷使し、疲れや重たい老け印象には、目元周りの血流を良くしスッキリさせてくれると言われる「眼(がん)」のツボがおすすめ。
耳たぶのちょうど中央部分に位置します(3〜5秒ほど軽くプッシュ×3回程度)。
(4)たるみによる老け印象には「面頰(めんきょう)」
目の下のたるみから頬にかけて重たくなった老け印象には、引き上げ効果があると言われている「面頰(めんきょう)」がおすすめ。
「眼(がん)」のツボから見て少し外側に位置しています(3〜5秒ほど軽く押しながら外側に引っ張る×3回程度)。
マスクでも隠せない目元の印象は、見た目年齢を大きく左右する大事なポイントです。寝る前の1分耳ツボマッサージで、スッキリ目元を目指しましょう。
(ヘルス&ビューティーコンシェルジュ 西川美佐子)
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【参考】
※『新エステティック学 技術編』日本エステティック協会※『からだと耳のツボ療法 ニューハンドブック』星野忠宏 編著・長生出版(2001年)