手軽で美味しい「卵かけご飯」。朝食の定番でもありますが、ちょっとしたひと工夫で、40・50代の髪悩みに嬉しい作用があることをご存知でしょうか。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して20年の美養フードクリエイターである筆者が、美髪ケアになる卵かけご飯の食べ方をご紹介します。
■卵が髪に良い理由2つ
(1)タンパク質のバランスが良い
卵は、アミノ酸スコア100の優秀なタンパク源です。
髪はタンパク質でできていますから、その材料となるタンパク質をしっかり摂ることも、美しい髪を作るために必要です。
(2)ビオチンが豊富
ビタミンBの仲間であるビオチンは、食べたタンパク質をアミノ酸に分解し、身体の中でタンパク質として利用される際に必要な酵素の働きを助けるビタミンです。
ビオチンが不足することで、体内でタンパク質をスムーズに作れなくなると、皮膚トラブルや脱毛、白髪の原因になるともいわれています。
■髪に良い卵かけご飯の食べ方2つ
(1)黄身だけ使う
ビオチンは、黄身の部分に含まれるビタミンです。
白身に含まれるたんぱく質と混ざると、体内への吸収が悪くなってしまいます。
ですから、髪のために卵かけご飯を食べるのであれば、黄身だけを使いましょう。
(2)半熟卵を使う
「黄身だけでは白身の使い方がわからない」という方におすすめなのが、温泉卵のような半熟卵です。
加熱してある程度白身に火が通った状態であれば、ビオチンの吸収を妨げることはありませんので、半熟卵をつかった卵かけご飯がおすすめです。
■髪に良い卵かけご飯のトッピング3つ
(1)黒ゴマ
黒ゴマに含まれる亜鉛には、頭皮を健康に保ち、髪の生まれ変わりを促す働きがあります。
意識しないと不足しがちな栄養素でもありますから、黒ゴマをトッピングして亜鉛をプラスしましょう。
ゴマは硬い殻に包まれているため、そのままでは栄養を吸収しにくい食材ですから、すりごまを使うと良いでしょう。
(2)きな粉
きな粉の原料である大豆には、銅が多く含まれています。
銅は、メラニン色素をつくる際に必要な酵素の合成にも欠かせません。
黒髪の黒はメラニンですから、白髪が気になる方におすすめのトッピングです。
(3)海苔
昔から、黒髪には海藻が良いといわれていますが、海苔などの海藻には、鉄が多く含まれています。
鉄が不足することで身体が貧血傾向にあると、頭皮にまで血液が及ばず、抜け毛や薄毛の原因になります。
貧血気味で髪が気になる方は、鉄分の多いものを積極的に食べましょう。
若々しく美しい髪を保つためにも、バランスの良い食生活を心がけましょう。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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