美容や健康に役立つブロッコリーは、ダイエットにおいても、強い味方になってくれます。
管理栄養士の筆者が、レンジで簡単にできる、痩せるのに大いに役立つブロッコリーの食べ方をご紹介します。
■血液サラサラ!タンパク質で基礎代謝量もUP
ブロッコリーには、「ビタミンE」や「鉄」「ビタミンC」「食物繊維」などの栄養成分が含まれています。
ビタミンEや鉄には、血流を改善する働きがあります。細胞に十分な酸素や栄養素が行き渡ることで代謝が上がり、痩せ体質へと近づくことができます。
また、食物繊維には腸内環境を整える働きがあるため、代謝を上げる働きをさらに高めてくれます。
さらに、ブロッコリーには野菜類の中で「タンパク質」が多く含まれているため(100g中5.4g)、筋肉量を上げて基礎代謝量をUPさせるのに役立ちます。
■ブロッコリーは電子レンジで調理するのがおすすめ
このようにダイエットに役立つブロッコリーには、電子レンジ調理がおすすめです。
ブロッコリーに含まれるビタミンCには抗酸化作用があるため、美肌・美白作用が期待できますが、水溶性という性質があります。
また、むくみ予防に役立つ「カリウム」もブロッコリーには多く含まれていますが、ビタミンCと同様、水溶性の性質を持ちます。
そのため、ブロッコリーを茹でてしまうとビタミンCが流出して、せっかくの美容・健康作用を最大限に得られないおそれがあります。
電子レンジ調理であれば、ビタミンCやカリウムの流出を防ぐことができるうえ、時短調理ができるため、一石二鳥といえます。
■レンジで5分!ブロッコリーの痩せるレシピ2つ
電子レンジ約5分ほどの加熱で簡単にできる、ブロッコリーのレシピを、2つご紹介します。
(1)ブロッコリーと塩麹のオイル蒸し
ブロッコリーに含まれるビタミンEは脂溶性であるため、オリーブオイルを加えることで吸収率がUPします。
塩麹には、栄養素の代謝を促す「ビタミンB群」が豊富に含まれており、さらにダイエットをサポートしてくれますよ。
少し時間が経つと味がしっかり染み込むため、作り置きにもぴったりです。
材料(2人分)
ブロッコリー 1/2株
オリーブオイル 大さじ1
★塩麹 大さじ1
★にんにくすりおろし 小さじ1
作り方
(1)ブロッコリーは小房に分けて一口大にカットします。
(2)耐熱容器にブロッコリーを重ならないように並べ、オリーブオイルをまわしかけて、ふんわりラップをして600Wで1分加熱します。
(2)水分が出ていたら水切りをして、★印の調味料を加え、再びラップをして600Wで2~3分、様子を見ながら加熱します。
(4)全体を混ぜて、器に盛り付けたら完成です。
(2)ブロッコリーのヨーグルト和え
ブロッコリーに含まれる食物繊維(プレバイオティクス)と、ヨーグルトの乳酸菌(プロバイオティクス)を同時に摂取すると、腸内環境を整える働きが最大限に発揮できるといわれています。
腸内環境が整うことで代謝が上がり、痩せ体質に近づきやすくなります。
また、唐辛子に含まれる「カプサイシン」には脂肪燃焼作用がありますし、唐辛子を加えることで味にアクセントがつけられます。ダイエットサポートを得ながら、ピリっと美味しい和え物に仕上がりますよ。
粉チーズを仕上げにプラスしても美味しいため、ぜひ試してみてください。
材料(2人分)
ブロッコリー 1/4株
赤パプリカ 1/4個
★ヨーグルト 大さじ2
★牛乳 小さじ1
★こしょう 小さじ1/2
★唐辛子パウダー 小さじ1/4
作り方
(1)ブロッコリーは小房に分けて一口大にカットします。赤パプリカは3cm幅の細切りにします。
(2)耐熱容器にブロッコリーとパプリカを重ならないようにのせ、ふんわりラップをかけて600Wで3~4分、様子を見ながら加熱します。加熱が足りない場合は、全体をかき混ぜてから30秒ずつ追加加熱します。
(3)★印の調味料を混ぜ合わせておき、(2)の野菜とさっと和えれば完成です。
それだけで食べても美味しく、美容・健康にうれしい働きたっぷりのブロッコリー。ご紹介したレシピを参考に、少しの工夫で、さらに美味しく&痩せやすく、を目指してくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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