「ヘルシーなものを食べているはずなのに、なかなか痩せない」という経験、ありませんか?
その場合、ヘルシーだと思っている食べ物が、実は太りやすい食べ物である可能性が考えられます。
管理栄養士の筆者が、食べ過ぎると太りやすい、意外な食べ物についてご紹介します。
■食べ過ぎると太りやすい?意外な食べ物4つ
(1)春雨
春雨はサラダに使われていたりして、ヘルシーな印象が強いかと思います。
しかし、春雨の原料はイモ類や緑豆であるため、糖質が多く、ヘルシーだと思って食べていると、太る原因になることがあります。
また、喉越しが良いため、つい食べ過ぎてしまったり、満腹感を得にくいという点も、太りやすい原因の一つです。
とはいえ、血糖値の上がり方の指標となるGI値は低く、カロリー・糖質とも同じ重量の白米と比較すると低いため、食べ方を工夫して取り入れると良いでしょう。
(※100gで比較した場合、白ごはんは約160kcal・炭水化物量は約37g 、普通はるさめ(ゆで)は約80kcal・炭水化物量は約20g)
春雨をヘルシーに食べるためには
春雨を食べて満腹感を得るために、「タンパク質」や「食物繊維」が多い食べ物と組み合わせましょう。
他の栄養素と一緒に食べることで、血糖値上昇を緩やかにすることもできます。
鶏肉や牛赤身肉などのタンパク質と、キャベツやきのこなどの野菜を組み合わせて調理しましょう。
スープにするとお腹が膨れやすく、満腹感を得やすくなるため、おすすめですよ。
(2)チーズ
チーズには、タンパク質やカルシウムが多く含まれており、糖質量が少ないため、ダイエットにも役立つ食材です。
しかし、カロリーや脂肪分については多く含まれているため、食べ過ぎに注意して取り入れたいところ。
チーズの中でも、「カッテージチーズ」「モッツァレラチーズ」「カマンベール」はカロリーや脂肪分が控えめですので、ダイエット中にはこれらの種類を選ぶと良いでしょう。
(3)ドライフルーツ
ドライフルーツは、フルーツが材料であるためヘルシーに思われがちですが、水分を含まない分、カロリーや糖質も凝縮されています。
そのため、実は意外とカロリーや糖質を摂取していて、太る原因になっていることがあります。
特に、マンゴーやパイナップルなどの南国系のドライフルーツは、甘くて糖質が多いため、注意が必要です。
しかし、ドライフルーツには、カリウムや食物繊維など、普段補いにくい栄養素も含まれるため、以下のような食べ方でヘルシーにいただきましょう。
ヨーグルトやサラダに加える
他の食材と組み合わせることで、血糖値上昇を抑えることができます。
砂糖やシロップなどが添加されていないものを選ぶ
余計な糖質を摂取せずに済みます。
食物繊維が特に豊富な「ドライいちじく」「デーツ」を選ぶ
食物繊維には、食後の血糖値上昇を抑えること働きがあります。
セミドライタイプを選ぶ
満腹感を得やすく、食べ過ぎを防ぐことができます。
(4)ポタージュスープ
ポタージュスープは、野菜類をバターで炒めて煮込み、ミキサーにかけて、牛乳や生クリームでのばしして作られています。
そのため、一般的なスープに比べてカロリーや脂質量が高いとされています。
特に、コーンポタージュやじゃがいものポタージュは、糖質も多く含まれるため、太る原因となりやすいのです。
市販のものは、どうしてもカロリーや脂質が多くなってしまうため、自分で作るのも良いでしょう。
生クリームを豆乳にして作ったり、ほうれん草など他の野菜も一緒にミキサーすることで、ヘルシーなポタージュスープに仕上げることができますよ。
いずれの食べ物も、食べ過ぎは太る原因になりますが、体に良い栄養素も多く含まれています。ご紹介したように食べ方を工夫するなど、対策をしながらいただきましょう。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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