連日の猛暑で夏バテ気味……という方は、食欲の低下・運動不足・水分不足も関係して、腸のリズムが乱れがちです。
健やかに過ごすためにも、腸内環境は整えておきたいものですね。
インナービューティー料理研究家の筆者が、食べながら腸をきれいにする、「発酵食品」を使ったお手軽なおかずをご紹介します。
■食べながら腸をきれいにする「発酵おかず」3選
(1)納豆×卵の和え物
煮た大豆に納豆菌を加えて発酵させた納豆は、日本で古くから愛されてきたスーパーフード。
独特な香りが苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、ビタミンB群・たんぱく質・食物繊維をはじめとした栄養価の高い食材です。
納豆菌が腸内で働き、善玉菌を増やすことで、腸内環境を整えると期待されています。
真夏は、刻んだ青じそやいりごま、ちりめんじゃこなどを加えて混ぜると、爽やかで食べやすいテイストになります。
ここに、生卵を割り入れて混ぜるだけで、立派なおかずに!(お好みで卵黄だけにしてもOKです)
卵は、完全栄養食といわれるほど栄養バランスの整った食材です。納豆と合わせることで、手軽ながらも栄養補給が叶います。
(2)ヨーグルト×野菜のサラダ
手軽な発酵食品のひとつ、ヨーグルト。
朝食にはちみつをかけたり、季節のフルーツと合わせて食べる方が多いと思いますが、お料理との相性もバツグンです。
おすすめは、手軽なドレッシング。オリーブオイルにヨーグルトとひとつまみの塩を加えてよく混ぜ、サラダ野菜(生野菜でも温野菜でもOK)に和えるだけ!
ヨーグルトに含まれる乳酸菌類が腸内環境をサポートしてくれるうえ、野菜類に豊富な食物繊維や、ビタミン・ミネラル類も補給できます。
加熱しないので、乳酸菌の働きも落ちません。
低カロリー・低糖質のさっぱりとしたサラダは、食欲が落ちてしまいがちな真夏でも取り入れやすい一品ですね。
(3)キムチ×豚肉の炒め物
夏バテ気味のスタミナ補給にピッタリなおかずが、豚キムチ。
疲労回復を促すビタミンB群が豊富な豚肉と、乳酸菌を豊富に含むキムチは、相性抜群です。
乳酸菌の働きを低下させないためには、豚肉をお好みの味付けで炒めた後にキムチを和えるのがおすすめです。ニラやキャベツを一緒に炒めてもおいしいですよ。
キムチには複数の乳酸菌が含まれているので、腸内環境の改善・整腸作用による効果が期待できます。
また、野菜類に豊富な食物繊維との相乗効果で、便秘の改善にアプローチできます。
美容・健康を支える土台となる、健やかな腸内環境。身近な発酵食品を、日々の食卓に気軽に取り入れ、おいしく食べながら腸をきれいにしたいですね!
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※斎藤糧三/監修、松村和夏/料理『スーパーフード事典 BEST50―栄養素、効能、おいしい食べ方がわかる』(2016年)主婦の友社※吉田企世子/監修『旬の野菜の栄養辞典』(2016年)エクスナレッジ※板木利隆/監修『からだにおいしい 野菜の便利帳』(2008年)高橋書店※吉田企世子・松田早苗/監修『あたらしい栄養学』(2016年)高橋書店※上西一弘/著『栄養素の通になる』(2016年)女子栄養大学出版部※三輪正幸/監修『からだにおいしい フルーツの便利帳』(2012年)高橋書店※蒲池桂子/監修『美肌美人栄養学』(2010年)エクスナレッジ※森拓郎/著『きれいな人の老けない食べ方』(2021年)SBクリエイティブ