新年度になり雑務を片付けなくてはいけないのに、考えているだけで重い腰が上がらないという人も多いかもしれません。そこで今回は、考えすぎてストレスが溜まる頭をクリアにしてくれるヨガポーズをご紹介します。
■脳を休めてストレスを解消するパールシュバウッターナ
パールシュバとは「側面」、ウッターナのウトゥは「強い」、ターナは「伸ばす」と言う意味で、「胸の横を強く伸ばすポーズ」になります。このポーズのフィジカル面の効果は、体の裏側、特に脚裏を伸ばせること。座り時間が長くて太ももの裏が硬くなると腰痛へと発展するおそれもあります。むくみや冷え、腰痛を改善しながら美脚効果も期待大です。また、前屈する際には腰がまっすぐ伸びるように体幹力も必要です。仕事や家事の合間に実践してみてください。
さらにメンタル面の効果を言うと、頭を下げて呼吸を深めるので、新鮮な酸素が流れ脳がリフレッシュするとも言われています。考えすぎて頭がいっぱいになりストレスが溜まって爆発しそうという時に、気軽にチャレンジしてみて下さい。
・期待出来る効果
股関節と背骨を柔軟にする、猫背解消、ストレス解消、集中力アップ。
足腰の疲れ、肩こり、脚、お腹、二の腕・肩の引き締め、内臓の不調にも効果が期待できます。
・実践回数&期間
3週間をチャレンジ期間とし、週に3回を目安にトライしてみて下さい。必ず心身ともに変化を感じられます。
・注意する点
前脚の膝や、もも裏が痛まない範囲で行い、背中を痛めている人は無理のない範囲で行いましょう。
やり方
左足を大きく一歩後ろに引き、両つま先はなるべくシャープに正面に向け、骨盤も正面に向けましょう。つま先が正面に向きづらい人は、横幅を広めに取り、上体を正面に向けるように調整してください。そして背中側で両肘をつかみます。息を吸いながら、目線を天井に向け、お腹、胸を引き上げましょう。
息を吐きながら、上体を前屈し、背中を丸めないように目線は床に向け、数回呼吸しましょう。
脚裏が伸びてきたら、ゆっくりと頭を右足に近づけます。この時、背中が丸くならないように注意し、丸くなるのであれば一つ前の動作に戻り背骨を伸ばし直します。動作中は、内ももを引き上げ、膝頭を上に引き上げるようにし、膝裏が伸びすぎない範囲で両足をまっすぐ伸ばしてください。10呼吸(吸って吐いて)を繰り返しポーズをキープしましょう。上体をゆっくりと起こし、反対側も同様に動作しましょう。
いかがですか? 呼吸が止まらないように、身体と呼吸を連動させながら、じっくりとポーズをキープしてください。眉間や唇、首の後ろは力を抜いてラクに呼吸を繰り返して頭をデトックスしてみて下さい。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森 和世)
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