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美肌育む「皮膚常在菌」を増やす!?アンチエイジングのコツ4つ

美容研究家
遠藤幸子

プロフィール画像(遠藤さん)

私たちの身体の中に存在する「常在菌」をうまく活かすことが健康・美肌への近道という考え方があります。そこで、常在菌とうまく付き合って美肌を保ち、アンチエイジングする方法を紹介します。

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■そもそも常在菌とは何か?

常在菌とは、人間の身体にいつもいる菌のこと。人間の皮膚や腸の中など外界との接点に存在すると言われています。

 

■常在菌が肌にもたらす効果

皮膚に存在する常在菌の数は一兆個にものぼると言われています。その種類や数は人によって異なるようで、そのバランスによって健康や肌の調子も左右されるのだとか。潤ってツヤのある皮膚を保つには、「表皮ブドウ球菌」という常在菌が元気である必要があると言われています。では、表皮ブドウ球菌が元気でいられるためにはどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。

 

 ■「常在菌」とうまく付き合うヒント4つ

1.洗い過ぎない

表皮ブドウ球菌など、皮膚に良い影響を与えると言われている常在菌を元気に働かせるためには、皮膚の表面を弱酸性に保つ必要があるそう。清潔にすることを意識するあまり、ゴシゴシと皮膚を擦る、何度も洗顔するなどの行為は、皮膚に存在する表皮ブドウ球菌の量を少なくし、結果、皮膚をアルカリ性に傾かせる恐れがあると言われているため、注意しましょう。具体的な見直し方としては、

  • 朝の洗顔を、ぬるま湯洗顔のみにする
  • ダブル洗顔をやめる
  • 油溶性の合成ポリマーなど、洗浄力の高いクレンジングが必要なメイクを控える

といった方法も有効。

2.過剰なケアは避ける

皮膚常在菌は、過剰なケアによって自らの仕事を怠りかねないと言われています。常に肌の状態を観察し、その時々で必要なケアのみを行い、常在菌を育むようなケアをすることが大切です。

3.紫外線対策をコスメに頼らない

常在菌を元気に保つためには紫外線も避ける必要があります。が、高SPFの商品や、皮脂や汗に強くぴったりと肌に貼りつくようなタイプのUVケアアイテムは、肌に刺激を与える可能性があります。皮膚常在菌を元気に働かせるためには、UVケアアイテムに頼るだけでなく、日傘や帽子などを併用することが大切。皮膚に本来備わっている修復機能を働かせるため、充分な睡眠や水分補給で、ダメージの回復を心掛けることも有効です。

4.保湿をしっかりと

常在菌は乾いた場所が苦手であるため、しっかりと保湿することも重要と考えられます。

常在菌を味方につけ、肌の免疫力を上げることで美肌をキープし、しわやたるみなどのエイジングサインを予防しましょう。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤幸子)

【関連記事】
不調のサインかも!?なかなか聞けない「アラサーおりもの事情」

【参考】
※青木皐著『人体常在菌のはなし―美人は菌でつくられる』(集英社)
※佐伯チズ著『佐伯チズメソッド肌の愛し方育て方 今までだれも言わなかったスキンケアの新提案50』(講談社α文庫)

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