空気が乾燥する冬。風邪を引いているわけではないけれど、喉がイガイガする、咳が出る、などの症状にお悩みの方も多いのではないでしょうか。一見全く関係がなさそうなお肌と喉ですが、実は深い関係が。
■中医学からみた喉とお肌の関係
中医学では「肺の華は肌」とされ、肺の状態は肌に反映されると言われています。肺は「呼吸」と「気」(人間の生命活動を維持する力)を司り、全身に酸素と気を送る臓器。肺が健康だと全身に酸素と気がスムーズに届けられ、身体の一番外側にある皮膚の健康も保たれると考えられています。肺は、潤いを好む臓器。冬は吸い込む空気が乾燥しているため、喉や肺も乾燥しやすく、肺の機能が弱まりやすい季節。肺の状態が悪いとお肌にも悪影響が出てしまいます。また乾燥が続くと、肺だけでなくのどや鼻の粘膜も弱まり、ウィルスや細菌が体内に入り込みやすい状態に。
■肺と喉を乾燥から守る!お家で簡単レシピ3つ
(1)ハチミツ大根シロップ
ハチミツは喉を潤す効果があるだけでなく、ビタミン・ミネラル・アミノ酸も摂れて美肌効果が期待できる甘味料。大根は、喉の炎症や声枯れなどに用いられる食材です。
<作り方>
スライスした大根とハチミツを漬けた、シロップを飲みましょう。漬けた大根もパリパリして美味しいですよ。
(2)梨と白キクラゲのお茶
白きくらげ(銀耳)は、肌に潤いを与えるとして、かの楊貴妃も好んで食べたと言われる食材。肌だけでなく喉に潤いを与える効果もあり、気管支トラブルにも用いられます。梨は、喉や肺を潤し咳を止める効果があるとされています。
<作り方>
水で戻した白きくらげと梨を細かく切り、蓋をして弱火で煮込みます。焦げないように気を付けながら煮詰めてジャムを作り、お湯で溶いていただきます。葛(くず)を加えて葛湯(くずゆ)にすれば、さらに潤い効果がUP!
(3)レンコンシロップ
レンコンには、アレルギー症状の緩和に効果があることが判っています。埼玉医科大学の和合教授によれば、乳酸菌との相乗効果で、さらにアレルギー症状の緩和に効果があるとのこと。喉がイガイガした時には、レンコンをすりおろした絞り汁とヨーグルトなどの乳酸菌を含む食品と一緒に摂ると良いようですよ。
ハチミツ大根と梨と白きくらげのジャムは、作り置きも出来て便利。甘みもあってお子様にもおすすめ。のどがイガイガした時には、すかさず潤いシロップを飲んで、お肌とのどを乾燥から守りましょう!
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
【関連記事】
※「生」と「加熱」で使い分けるべし!意外と知らない生姜パワー
【参考】
※肺 – ティーエフケー
※レンコンの持つ素晴らしい効果 – 和合治久
※食べなきゃ損!れんこんの底力【脂肪肝・アレルギー症状の改善に効果有】 – あさイチ(2013年10月28日放送分)