「一年の計は元旦にあり」と言いますが、みなさん来年は、どのような計画を立てられるのでしょうか。来年こそダイエット! 来年こそ貯金! などなど、色々な計画があると思いますが、ダイエットを計画している方、食事は食べるものの内容だけでなく「時間割」も大切なようですよ。
■食事にも時間割が必要!?
女子栄養大学の香川副学長によれば、私たちが食べた物の栄養は、食べた時間帯によって、体内での効果や影響が大きく変わることが明らかになってきたそう。同じものを食べても「太りやすい時間帯」と「太りにくい時間帯」があり、この時間帯を利用した食事法が「時計遺伝子ダイエット」と呼ばれ、最新の時間栄養学に基づいたダイエット法です。
■1日5時限の「食時間割」
1時限:朝食は起きてから2時間以内に
私たちの身体に備わっている体内時計。この体内時計の役割を果たしているのが「時計遺伝子」です。体内時計が作るリズムは24時間ではないため、毎朝リセットが必要。朝日を浴び、胃腸を動かすと体内時計がリセットされます。起きてから2時間以内に、朝食を食べ胃腸を動かすことで、身体が活動モードに切り替わり代謝UPに!
2時限:ランチは12時以降に
昼間は、交感神経が活発に働き代謝の良い時間帯。お昼の12時~15時までは、脂肪の合成を促進する「BMAL1」というタンパク質の活動が減少するため、食べた物が脂肪として蓄積されにくい時間帯なのだそう。ランチの時間帯が不規則になりがちな方も、できるだけ12時以降に食べるようにしたいですね。
3時限:おやつは15時までに
おやつを食べたい方も、ランチ同様15時までに。時間の自由が利く方は、14時頃にランチを食べるとより良いそうですよ。
4時限:夕食は、起きてから12時間以内に
起床後12時間を過ぎると、身体が徐々に休息モードに切り替わり、摂った栄養をできるだけ蓄えるようになってしまうそう。身体に余分なものを溜めこまないためには、起床後12時間以内に夕食を済ませるのがベスト。
5時限:起床後14時間以降は魔の時間帯
起床後14時間以降は、特に食べた物が脂肪として蓄積されやすい時間帯なのだそう。どうしてもこの時間にしか夕食が食べられない方は、起床後12時間以内に何か食べておき、遅くなってからの夕食は、海藻やキノコを使ったスープ、脂身のない鶏ささみや魚を食べるようにしましょう。
糖質オフやスイーツ抜きの食生活は、物足りない時もありますよね。12時~15時の間であれば、糖質の多い食べ物を食べても脂肪として蓄積されにくいそうですから、満足度もUP。来年は、時間割を守った食生活でダイエットを心がけてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
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【参考】
※糖質を食べても、こうすればやせる – ゆほびか2014年7月号(マキノ出版)