辛い食べ物、身体を温めるイメージの強い食べ物といえば、「唐辛子(鷹の爪)」があります。漢方薬では「蕃椒(ばんしょう)」といい、身体から湿気を排出、悪い気を取り除くとされています。
この冬は、身近に手に入りやすい「唐辛子(鷹の爪)」を使った手作りカイロを作って、冷え対策をしてみましょう。
■唐辛子(鷹の爪)の辛みの成分、カプサイシンの働き
カプサイシンは皮膚の温点を刺激することで、じわっと暖かさを感じることができます。
また、カプサイシンには発汗作用や心臓の働きを高める効果、免疫力を上げる働きがあります。
「体脂肪を燃やす」「美肌づくりに役立つ」などといわれていますが、国立健康・栄養研究所によれば、経口摂取によるカプサイシンの有効性に関しては信頼できるデータが見当たりません。血圧の高い人、更年期症状や、のぼせ、痔の症状のある人、そして便秘がちな妊婦などは摂取を控えたほうが無難でしょう。
■手作りカイロで冷え・痛み対策を
冬の寒さによって冷え、痛みを感じることで体調を崩しやすくなります。次の症状に当てはまる方には、この冬の寒さ対策としてより効果が得られる可能性があります。
□冷えやすく、寒さに弱い
□自律神経系の緊張、肩こり、頭痛に悩んでいる
□イライラや落ち込みなど不安定な感情のコントロールに悩んでいる
□肌がカサカサ、くすみ、しみ、そばかすに悩んでいる
□抜け毛や白髪が増えてきた
□傷跡や痣が残りやすい
■カイロの作り方は簡単2ステップ
材料
・唐辛子(鷹の爪)
・ガーゼやお茶パック(目の細かいものがおすすめ)
・テープ
※量はお好みで増やしてください。
作り方
(1)唐辛子(鷹の爪)は、大きめのものであれば4等分し、それぞれに切れ目をいれます。
(2)ガーゼやお茶パックに、(1)を種と混ぜて入れ、テープでとめて出来上がり。
使い方
できあがった手作りカイロを、靴の中のつま先部分に入れて使用します。
手作りカイロの効果と注意点
唐辛子(鷹の爪)は、肌に触れることでじわっと自然の暖かさを感じることができます。
ただし、カプサイシンの刺激は強く、眼に入ったり、傷口など肌に直接当てると、ヒリヒリと痛みを感じることがあるので、ガーゼやお茶パックを使って包みましょう。皮膚に異常を感じたら、直ちに外してください。
ぜひ、手作りカイロを年末年始のお出かけや初詣などに活用してください。
(歯科医師 抗加齢医学会専門医 ヨガインストラクター KIKU
現在,歯科治療と歯科麻酔医として麻酔業務に従事.統合医療としてのヨガや鍼灸,細胞環境デザイン学を学ぶ.歯科医師の目線から顔ヨガと咀嚼筋マッサージを使って『笑顔を魅せる顔づくり』のお手伝いをしています。)
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