美味しいことに加え、鮮やかな色で食卓に花をそえるビーツは、フーディーの間で人気の食材のひとつです。そのままサラダで食べたり、酢漬けにすることが多いビーツですが、発酵させても美味しく食べることができます。
美養フードクリエイターの筆者が、ビーツの栄養と発酵食品のよさが楽しめる「発酵ビーツ」の作り方をご紹介します。
■色鮮やかなだけじゃない!ビーツは栄養もたっぷり
(1)アンチエイジングに
ビーツの赤色は、ベタシアニンというポリフェノールです。ベタシアニンには強い抗酸化力があり、細胞を活性酸素から守ります。
(2)腸内環境美化に
ビーツには、サトウダイコンの仲間でいくつかの種類があります。その一つが甜菜で、てんさい糖の原料となるものです。甜菜と同じ種類に属するビーツにも、ほのかな甘味があり、オリゴ糖が含まれています。オリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサとなって腸内環境美化をサポートします。
(3)巡りのいい身体に
ビーツは、体内で水分バランスを保つカリウムの豊富な野菜です。このほか、ビーツに含まれるNO3(硝酸塩)は、体内でNO(一酸化窒素)に変化するそうです。このNOには、血管の筋肉を柔軟にして血流をスムーズにする働きがあることから、ビーツは、血管の健康を守る野菜としても注目されています。
■発酵ビーツの作り方
材料
ビーツ
ビーツの1%の塩
煮沸消毒できるビン
作り方
すぐに食べられますが、発酵が進むほど酸味がでます。お好みの酸味になったら食べ始めましょう。
(1)ビーツは皮をむき、千切りにします。
(2)ビーツの1%の塩とよく混ぜ、煮沸消毒したビンに入れて、ラップフィルムなどで表面を密閉し、フタをします。
(3)1日1回ラップフィルムの上から押します。
(4)常温で2〜3日置くと、全体的に水分が上がってきてます。食べてみて酸味を感じるようになったら冷蔵庫で保存します。
食べ方
・サラダに混ぜるなどして、そのまま食べる
・肉や魚の付け合せに
・サンドイッチに
大きなビーツは1度に食べるには量が多いですが、発酵ビーツにしておけば冷蔵庫で2週間ほど保存できます。ぜひ、作ってみてくださいね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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