お味噌の健康効果が注目されていますね。お味噌は大豆を麹菌で発酵させた発酵食品ですから、大豆の栄養素+有用菌を摂ることができる優秀な食材です。
それだけでなく、寒い季節は、朝ごはんが温かいお味噌汁だと、身体も心もホッと温まりますよね。
「毎朝お味噌汁は理想だけれど、出汁をひいたり、具材を煮込んでいる時間がない」という方へ。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して15年の美養フードクリエイターである筆者が、お湯を注ぐだけでお味噌汁ができあがる「味噌玉」の作り方をご紹介します。
■味噌玉とは?
味噌玉は、お味噌汁1杯分の味噌に、かつお節や粉末昆布などを混ぜて丸めたもの。お湯を注ぐだけで簡単にお味噌汁ができあがることから、近年ひそかなブームとなっています。
味噌玉の歴史は、古く戦国時代にさかのぼり、武士が味噌を干したり焼いたりしたものを保存食として携帯していたものが、味噌玉の起源ともいわれています。
■味噌玉の作り方
材料(味噌玉1個分)
味噌 大さじ1
粉末昆布 小さじ1
かつお節粉末 小さじ1
乾燥ねぎ・乾燥ワカメ・乾燥豆腐などお好みで
作り方
全ての材料をよく混ぜ、1個分ずつを丸めて、ラップに包んでできあがり。
■味噌玉のいただき方
カップやお椀に味噌玉1個を入れて、200cc程度の熱湯を注ぐと、出汁入りのお味噌汁ができあがります。乾燥ワカメなど水分を吸う食材を入れている場合には、少し多めにお湯を注ぎましょう。
ひと手間加える時間のある方は、柚子や大葉、刻みねぎ、ゴマなどを加えると、より作り立てのお味噌汁らしい味わいが楽しめます。
■味噌玉の保存方法
(1)冷蔵保存
ラップに包んだ味噌玉を、冷蔵庫で保存します。
保存できる期間は味噌なのでかなり長めですが、冷蔵で2週間程度をひとつの目安としましょう。
(2)軽く焼く
丸めた後に、グリルで軽く焦げ目がつくまで焼いてから保存してもOK。表面を焼くことで腐敗を防ぐだけでなく、香ばしさが加わり、ひと味違ったお味噌汁が楽しめます。
焼いた味噌玉も、冷蔵庫で保存します。保存期限は約2週間です。
(3)冷凍保存
味噌は冷凍しても、あまり固くなりません。そのため、解凍の手間がいらず、熱湯を注ぐだけでお味噌汁になります。たくさん作り置きしたい場合には、冷凍保存がおすすめです。
冷凍での保存期限は、約1ヶ月です。
忙しい朝も、毎日手作りのお味噌汁が食べられる味噌玉。お味噌の種類を変えることでも、風味を変えることができますから、いろいろ作り置けば飽きずに続けられるのではないでしょうか。
今年の冬は「味噌玉」で、毎日温かいお味噌汁を食べて元気に過ごしたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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