季節が変わってずいぶんと過ごしやすくなり、身体をあたためる食べ物が恋しい季節となりました。手軽にとれて身体をあたためる食事といえば「味噌汁」ですよね。
夏太りを引きずっているという人は、味噌汁に野菜を入れてみましょう。暴飲暴食予防になりますし、コマツナなどの緑の野菜を入れれば、デトックス効果も期待できます。
ベジ活アドバイザーの筆者が、味噌汁に野菜を入れた方がいい理由と、ダイエットにおすすめな旬の野菜をご紹介します。
■味噌汁に野菜を入れると良い理由3つ
(1)暴飲暴食予防
「食物繊維」を多く含む野菜を味噌汁に入れると、必然的に噛む回数が多くなります。よく噛んで食事に時間をかけることは、消費エネルギーを増やすことにもつながります。
早食いの人はそうでない人に比べて肥満のリスクが4.4倍も高まるという研究もあります。咀嚼回数が増えることは、満腹中枢を刺激して暴飲暴食を防ぐことになると考えられています。
(2)ダイエット効果
野菜に含まれる「食物繊維」は、食後血糖の急上昇を抑制し、糖質の吸収をゆるやかにする働きがあります。
「水溶性の食物繊維」は、胃や腸内をゆっくりと移動するので、食べ過ぎを防ぐとも考えられています。
(3)野菜不足解消
厚生労働省の国民健康栄養調査によると、野菜摂取の目標量350gに対して、実際に摂取しているのは約276.5gです。なので、約75gほど足りていないのが現状です。
そのため、味噌汁に野菜を入れて、不足分を補いましょう。味噌汁に野菜を入れるだけなので、無理なくつづけることができますね。
■ダイエットにも効果的!味噌汁に入れたい秋野菜3選
(1)ゴボウ・レンコン・キノコ類
よく噛まないと飲み込めない根菜類は、暴飲暴食予防に大活躍してくれるでしょう。
早食い傾向の人は、わざと大きめに切って入れるといいですね。
(2)コマツナ
コマツナなどに含まれる緑色の色素「クロロフィル」には、デトックス作用が期待されています。血中のコレステロールを抑える働きの他に、胃腸の中に付着した老廃物を吸着して体外に排出する働きがあります。
「ビタミンC」や「カロテン」「カルシウム」なども含む優良野菜でもあります。
(3)タマネギ
タマネギに含まれる「オリゴ糖」は、食物繊維や発酵食品とともに腸内の善玉菌の割合を増やす方法として有効といわれています。
腸内環境を整えたい時におすすめです。
味噌汁に野菜を入れるだけなので、ダイエット中の人も試してみてはいかがでしょうか。
(ベジ活アドバイザー 生井理恵
「食べてキレイになる料理教室」主宰。食べて美人になるレシピには定評があり、企業へのレシピ提供・商品監修を多数手掛ける他、講演やセミナーも精力的にこなす。著書に「ママとキッズの楽しいベジ活」がある。)
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【参考】
※ゆっくり良く噛んで食べると太りにくい 消費エネルギーが増加 – 糖尿病ネットワーク
※「早食い」だと肥満リスクは4.4倍に上昇 3年間の調査で確認 – 糖尿病ネットワーク
※食物繊維の分類と特性 – 大塚製薬
※平成28年国民健康・栄養調査結果の概要 – 厚生労働省
※葉緑素 – わかさ生活
※小松菜 – わかさ生活
※腸内細菌と健康 – e-ヘルスネット