大根、カブ、ねぎなど、冬野菜が美味しい季節ですね。野菜に含まれる食物繊維は、腸内環境美化に欠かせませんから、冬も野菜をたっぷり食べることは、腸内環境美化の基本です。ですが、冬野菜の中にも身体を冷やす野菜があります。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して15年、美養フードクリエイターである筆者が、「身体を冷やす野菜」と「身体を温める野菜」をご紹介します。きちんと知って、よりよく腸内環境をサポートしましょう。
■身体を「冷やす」冬野菜
(1)大根
大根は、冬になると甘味が増して美味しくなります。「消食類(しょうしょくるい)」といって、消化を助ける食材に分類されていますが、性質としては身体を冷やす野菜です。
ですから、冷えが気になる方は、サラダや大根おろしなどの生食は控えましょう。
身体を冷やさない食べ方
煮物やお味噌汁など、温めて食べるといいでしょう。
(2)ほうれん草
ほうれん草も、冬が旬の野菜です。栄養が豊富な野菜ですが、身体を冷やす性質があります。
そのため、冷えが気になる方は、ほうれん草の食べ過ぎに注意しましょう。
身体を冷やさない食べ方
お味噌汁やスープの具材として食べたり、生姜やゴマ、七味唐辛子など身体を温める食材と一緒に食べましょう。
■身体を「温める」冬野菜
(1)カブ
大根と同じ「消食類」ですが、カブは身体を冷やさない野菜です。冬はとくに冷えが気になるという方は、大根とカブとで迷ったら、カブを選べば◎。
カブの葉には、根(白い部分)には含まれていないβ-カロテンやビタミンEが含まれていますから、サッとゆでて刻んで食べましょう!
(2)小松菜
小松菜は、「滋陰類(じいんるい)」といって、身体を潤す食材に分類されています。さらに身体を温める性質がありますから、乾燥と冷えが気になる冬にはぴったりの野菜です。
ビタミンCやβ-カロテンも豊富ですから、美肌作りにも役立ちます。
冬は、身体を温める野菜を食べて、冷えずに腸活したいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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