「腸内フローラをいい状態に保つことが、美容や健康の要である」ことは広く知られるようになりました。お肌の状態も、腸内フローラと関係の深いことがわかってきました。
お肌の美しさは、第一印象を大きく左右するものですから、できればキレイな肌を作りたいですよね。
外側からのケアも大切ですが、お肌を作り出すのは、私たちが食べたものです。腸内フローラをいい状態に保ち、美しいお肌を作り出すには、やはり発酵食品が欠かせません。
ツヤ肌を作るために、食べるべきもの、食べるのを控えたほうがいいものをご紹介します。
■腸内フローラとお肌の関係とは?
お肌は、外界から私たちの身体を守るバリア機能と、老廃物を排出するという排泄器官としての役割を担っています。
腸内環境が悪化し、老廃物が溜まると、腸から血液に取り込まれてしまいます。その老廃物を含んだ血液が皮膚にも届き、お肌の正常なターンオーバーを妨げることで、肌質が悪化するのだそうです。
■お肌のために控えるべきもの、食べるべきもの
(1)控えるべきもの
フェノール類と呼ばれる老廃物は、タンパク質を腸内細菌が分解する際に産生されます。
ですから、肉や魚などのタンパク質に偏った食事を続けていると腸内に老廃物が多く産生されます。そうなれば、血液に取り込まれる量も多くなってしまいます。
高タンパクに偏った食事は控えましょう。
(2)食べるべきもの
腸内フローラをいい状態に保つために食べるべきものは、やはり発酵食品です。
なかでも、ヨーグルトと腸内フローラ、肌質の関係は深く、ヨーグルトを食べることでお肌に悪影響を与えるフェノール類の産生が減り、肌質が改善されることがわかっています。
ヨーグルトだけでなく、納豆などの植物性発酵食品は、有用菌とともに食物繊維を摂ることができますから、善玉菌のエサも一緒に食べることでき、より腸内フローラの改善が期待できます。
空気が乾燥し、お肌も乾燥しやすくなるこれからの季節、ツヤ肌作りには、腸内フローラの改善が欠かせません。毎日の食生活に発酵食品を1品加えて、内側からお肌を調えたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
【関連記事】
・40代からの腸活に◎!「毎日食べたいフルーツ」3つ
・ダイエット中は「おにぎり」が正解!?加えたい具材2つ
・「酵素ジュース」は砂糖不使用で出来る!作り方のポイント
・ダイエットに今日から始めたい!ヤセ菌が増える食べもの5つ
【参考】
※ビフィズス菌発酵乳飲用による腸内環境改善を介した皮膚性状改善効果(PDF) – ヤクルト本社
※ヨーグルトの皮膚機能改善作用に関する研究を、日本皮膚科学会で発表しました – 明治