2015年03月05日
PMS症状が辛い人必見!生理前の「イライラ・気落ち」をラクにするヨガポーズ
女性の体は不思議です。昨日は元気だったはずなのに、今日はまったくやる気が起きない……。誰でも体力が落ちてくると、疲れやすくイライラするものですが、繊細な女性には特に顕著に出やすいようです。それもそのはず。女性には毎月「生理」があり、その前後にホルモンの影響から感情のアップダウンが激しい時期「PMS(月経前症候群)」があります。今回は、PMSの症状を改善させるヨガポーズをご紹介しましょう。
■月経前緊張症候群(PMS)とは?
PMSの症状
PMS(月経前症候群)は、月経前の3~10日頃の時期に、多くの女性に起こります。症状としては、ふさぎこみ、興奮、攻撃、腰の痛み、疲労感、悲壮感、いらだち、集中力がなくなる、寝つきが悪い、皮膚のかゆみ、頭痛、むくみ、無性に甘いものが食べたくなる、食欲旺盛、腹部の張り、太ったような感覚、赤ら顔になるなどが挙げられます。とは言え、生理の開始と同時に症状が軽くなったり無くなったりするので、感じ方にはある程度個人差が生じます。
PMSの主な原因
また、PMSの主な原因としては、月経周期中にエストロゲンとプロゲステロンの濃度が急激に変動し、ホルモンバランスが不安的になってしまうと引き起こされます。また、骨盤の低下(歪み)が原因となるので、骨盤の開閉がうまくいかない人も要注意です。
■症状を改善させるための心掛けやヒント
実は、このつらい症状には「有酸素運動」が効果的だと言われています。とは言え、つらい時に運動なんて逆にストレスが溜まるという人は、自分に優しくした方が得策。例えば、お風呂にゆっくり浸かりながらパックをしたり、好きな音楽を聴いてリラックスしたり、とにかく「自分へのご褒美の期間」だと思って、無理をしないことが大切です。普段から動くことが好きな人は、ウォーキングや軽いジョギングで気持ちをリフレッシュさせるなど、ストレスを感じない方法で試してみてはいかがでしょうか。
■PMSに効く!バラーサナ(チャイルドポーズ)
このポーズはヨガのレッスン中でも、疲れた時の休憩ポーズとして親しまれています。子供のように体を小さく丸めて背中の詰まりをなくすことで、内臓も活性化させます。
効果や注意点
・効果:脳を休め、ストレスと疲労を軽減させる。股関節、太もも、足首の軽いストレッチ。首、肩のコリを解消、便秘にも効果あり
・注意点:妊娠中・下痢の症状を感じる人は無理のない範囲で実践しましょう
ポーズの解説
1. 正座姿勢から両手の平を前側の床に置きます。
2. 息を吐きながら両腕を前に伸ばし、お腹を太ももの上に乗せます。両腕の力を抜き、肘を床の方に下げ、肩の力を抜きます。体の力が抜け、緊張感が抜けるまで数分深い呼吸を繰り返しましょう。
3. 下を向くことで、頭が痛い、胸が苦しいと感じる人は、重ねた腕の上に頭を乗せてみましょう。
ご紹介したポーズは、太ももの上に乗ったお腹での呼吸を感じやすいので、心もリラックスしてきます。見えない心をコントロールするには、まずは自分の呼吸を落ち着かせること。忙しい毎日を過ごす人ほど、習慣にしてみてくださいね。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森和世)