暑い季節、とくに注意したいのが水分補給。汗をかくことで、いつも以上に水分が消費されています。筋肉の少ない女性は、もともと男性より身体の中に蓄えられる水分の量が少なく、常に水不足の状態。体内の水分が不足すると、むくみや便秘の原因にも。一言で“水”と言っても、硬水、軟水、炭酸水など色々な種類の水がありますね。それぞれの特徴を掴んで選べば、美肌作りにも貢献してくれそうですよ!
■水分不足がもたらす困った現象 3つ
(1)むくみ
身体の中に余分な水分が溜まってしまうことで起こる“むくみ”。意外に思われるかも知れませんが、むくみは水分不足が原因のことも。血管から染み出た水分は、細胞に栄養を届けると同時に老廃物を回収して汗や尿という水分と共に排出されるのですが、身体の水分が足りていないと、老廃物を含んだ水をも身体に溜めこんでしまい、“むくみ”となってしまいます。
(2)便秘
水分が不足すると、腸内で便が硬くなりスムーズなお通じの妨げに。便秘になると、本来排出されるべき老廃物や毒素が腸から血液に吸収され、ニキビやおブス体臭の原因にも。気をつけたいですね!
(3)ドロドロ血液
血液の約90%は水分です。水分が足りていないと、血液がドロドロになってしまい細胞に酸素と栄養がスムーズに届かず、お肌の細胞も栄養不足に!
■目的別ミネラルウォーターの選び方
・代謝UPしたい!
→軟水がおススメ。
水は体温より低いため、飲んだ水で身体が冷えないよう、私たちの身体は自然と熱生産を増やしエネルギー代謝がUP! 聖マリアンナ大学今井助教授によれば、水を飲むだけで交感神経が刺激され基礎代謝が30%上がるというデータもあるそうですよ。軟水のミネラルバランスは、体内のミネラルバランスに近いと言われていて、吸収がスムーズ。身体に馴染みやすい軟水なら、血液をサラサラに保って細胞が元気に働く代謝の良い身体作りにも◎。
・むくみを解消したい!
→中硬水がおススメ。
カルシウムやサルフェートが豊富な中硬水。カルシウムには、血管を柔らかくして血流を改善する効果があり、サルフェートは老廃物を排出する効果があります。ただし、飲み過ぎはNG。1日に飲む水の量は1.5L~3Lまで。むくみの解消には、喉が渇いてから飲むのではなく、コップ1杯の水をこまめに飲みましょう。
・お通じをスムーズにしたい!
→硬水、炭酸水がおススメ
硬水に多く含まれるマグネシウムには、便を柔らかく保つ効果があり便秘薬としても使用されています。また、炭酸水には、胃腸の働きを活性化させる効果がありますから、硬水が苦手な方は、炭酸水がおススメ。
・活性酸素からお肌を守りたい!
→水素水がおススメ
紫外線を浴びることで身体の中に発生する活性酸素。活性酸素自体は、身体に必要なものとはいえ、増え過ぎると、お肌の細胞を傷つけ、コラーゲンを壊してシワシワ肌の原因にも。水素には、活性酸素の中でも特に細胞毒性が強いヒドロキシラジカルを無毒化します。水素水は、今注目を集めている水で、ドラックストアなどで販売されていますから要チェックですね!
水は、毎日必ず飲むもの。この夏は、水にこだわって水分補給してみてはいかがでしょうか。飲む水を変えるだけで、お肌も身体も変わるかも!?
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
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【参考】
※ 藤田紘一郎 著(2014)『体をつくる水、壊す水』(ワニブックス)