腸は、身体の若さに比例する、といっても過言ではないくらい大切な臓器。順天堂大学の小林教授によれば、腸の働きは40歳くらいから徐々に低下し始めるのだそう。
40代からは、ダイエットやお肌の美しさとも関わりの深い、腸をケアする食べ物を取り入れてみましょう!
■腸の衰えが「ハミ肉」の原因に!?
腸の働きを司る副交感神経は、40代から衰え始めるといわれています。副交感神経の働きが低下すると、腸のぜん動運動も鈍くなり、便秘になりやすくなるほか、腸内細菌のバランスが崩れると悪玉物質が腸内に増加してしまいます。
増えた悪玉物質は血液に取り込まれ、ドロドロの浸透圧が低い血液へ変化してしまいます。ドロドロの血液は細胞の中まで入りにくく、血液中の栄養が脂肪として取り込まれてしまい、結果として内臓脂肪や皮下脂肪になってしまうのだとか。
■毎日食べたい!腸ケア食品3つ
(1)混ぜるだけで手軽な「納豆」
発酵食品の代表選手「納豆」。納豆菌は、生命力がとても強く、生きて腸までたどり着く可能性が高いと言われています。また、発酵過程で生まれたネバネバ成分は、腸内で食物繊維と同じ様な働きをするため、脂肪や糖質の吸収を穏やかにする働き、老廃物や毒素を吸着して体外に排出する働きがあります。
(2)意外!?ビフィズス菌を増やす「ニンジン」
腸内環境を良くする「ビフィズス菌」。食べものから摂ったビフィズス菌は腸内に住み着くことはできませんが、「ビフィズス菌増殖因子」の含まれた食べ物を摂ることで、既に住み着いているビフィズス菌を増やすことができます。
摂南大学の吉岡名誉教授によれば、ニンジンひとかけらを食べた方が腸内のビフィズス菌が増えるのだとか。リンゴとバナナも同様にビフィズス菌増力因子が含まれているのだそうです。
(3)ネバネバがポイントの「海藻」
海藻のネバネバ成分も、水溶性食物繊維の仲間。また、「マグネシウム」や「カリウム」などのミネラルも豊富で、マグネシウムは腸の働きを促し、便を柔らかい状態に保つ作用があります。カリウムは筋肉の収縮をスムーズに保つ働きがあり、腸のぜん動運動をサポートしてくれます。
腸ケア食材を毎日の習慣にして、身体の中からキレイを保ちたいですね。
(美養フードクリエイター 岩田 まなみ)
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【参考】
※納豆ダイエットで、さらに美人に - 全国納豆協同組合連合会
※ 月刊「自然食ニュース」テキストデータ2011-11(456号)
※ 小林弘幸,小林暁子,市野さおり著(2015年)「「腸の大掃除」でやせる! 超健康になる!」(マキノ出版)
※日経ヘルス2015年3月号「朝&夜の腸スッキリ習慣で下腹ぺったんこ!美肌に!便秘解消!」(日経BP)
※辨野義己監修「体が勝手に痩せる食べ方」(マキノ出版)