日によっての寒暖差が大きい季節に、肌トラブルを抱える人も多いのではないでしょうか? 「いつもと変わらないスキンケアをしているのに、なぜか肌の調子が悪い」なんてこともありますよね。
そんな“ゆらぎ肌”には、食事からのアプローチも行ってみてください。
管理栄養士の筆者が、ゆらぎ肌対策におすすめの食品とNG食生活をご紹介します。
■肌荒れを起こしやすい!?肌が敏感な時にNGの食生活2つ
(1)脂質・糖質の摂りすぎ
糖質・脂質の摂りすぎは、「中性脂肪(トリグリセリド)」を増やしてしまう可能性があります。トリグリセリドは皮脂の成分ですので、普段から皮脂が多いという人は特に要注意です。
また、糖質や脂質を摂りすぎている人は「たんぱく質」の摂取量が少ないことが多いです。たんぱく質が十分に摂取できず肌のターンオーバーがうまくいかないと、肌荒れを起こす場合もあります。
食べすぎNG!脂質・糖質の多い食品・料理
・インスタント食品
・マーガリン
・上白糖
・植物油
・菓子パン(クロワッサンなど)
・焼きそばパン
・生クリーム
・クリームチーズ
・バターケーキ
・バタークッキー
・クリーム系のパスタ
(2)刺激物の摂りすぎ
辛いものなどの刺激物を食べすぎると胃腸を刺激して粘膜を荒らすため、胃腸の働きが低下します。その結果、食べ物の消化や吸収がスムーズにいかず、肌荒れの原因につながってしまいます。
刺激物の味に慣れすぎないよう、毎日食べることはさけましょう。「最近食べてないな」と思った頃に食べると良いですよ。
食べすぎNG!刺激の強い食品・料理
・アルコール
・辛いキムチ
・カレー
・麻婆豆腐
■ゆらぎ肌対策のためにおすすめの栄養素・食材
卵
卵は、「ビタミンB2」が豊富です。ビタミンB2は皮膚や粘膜を健やかに保ち、皮脂をコントロールする働きがあります。
ゆで卵や卵焼きは簡単に作ることができ、コンビニでも購入することができます。
蒸し大豆
大豆製品には「ビタミンB6」が含まれています。ビタミンB6は、たんぱく質の代謝に関わっており、肌のターンオーバーのリズムを整えるといわれています。
蒸し大豆は市販でも購入でき、そのまま食べたりサラダに混ぜて食べることができるので時短にもなりますよ。
卵と蒸し大豆は、たんぱく質が豊富な食材です。身体を作る材料であるたんぱく質をしっかり摂取することも、美肌作りには欠かせません。手軽に摂取できるものから、意識して食べてみてくださいね。
ゆらぎ肌対策には、スキンケアとあわせて食事からの対策もしてみましょう。まずは、お肌に良くない食生活をしていないか、振り返ってみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井尚美
「根拠のある情報を」「体の内側から美しく」がモットー。健康や美容に関する記事執筆や相談業務などフリーで活動中。糖尿病療養指導士、ピンクリボンアドバイザーの資格有。現在はサプリメント管理士の資格取得中。)
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【参考】
※ニキビをセルフケアで治すには?食事や睡眠、お手入れの注意点 – 資生堂
※肌荒れの原因となる食べ物・肌荒れによい食べ物とは? – Arouge
※中性脂肪/トリグリセリド – 厚生労働省
※ビタミンB6 – わかさ生活
※ビタミンB2 – わかさ生活