※2018年2月28日更新
メイクやファッションがバッチリ決まっていても、ヘアスタイルがイマイチだと残念な印象になってしまいます。
ポイントを押さえたヘアアレンジができるようになると、見た目の印象がぐっとよくなり、おしゃれ上級者に!
今回は、ヘアアレンジ初心者でもできるまとめ髪の基本から、上級者向けのヘアアレンジまでを、たっぷりの写真でわかりやすくご紹介します。
■目次
1.まとめ髪のメリット5つ
2.まとめ髪のテクニック
(1)ヘアアイロン
(2)ピンの留め方
(3)トップのボリューム
(4)手ぐしでスタイリング
(5)耳下の引き出し
(6)おくれ毛
3.まとめ髪のポイント
(1)くるりんぱ
(2)三つ編み
(3)ねじり
4.注意!NGまとめ髪って?
5.準備するもの
6.初級から上級まで!まとめ髪のアレンジ
■1.まとめ髪のメリット5つ
「まとめ髪は難しい」「自分にはできない」と思い込んでいませんか? まとめ髪にはさまざまなメリットがあります。
(1)時間がない時でもOK
時間がない朝でも、簡単なアレンジだと数分ででき、おしゃれに見えてインスタ映えもします。
(2)短めのヘアスタイルでもアレンジできる
伸ばしかけの髪や、短めの長さでダウンスタイルがマンネリ化する時でも、ねじりや三つ編みでアレンジが可能です。
(3)どんなシーンにも合う
普段のオフィスタイル、大事な会議、デート、女子会、パーティなど、シーンに合わせてアレンジをすることができます。
(4)工夫次第で応用いろいろ
同じヘアスタイルでも、アクセサリーを工夫するだけで制服やパーティドレス、和装まで幅広く似合うようにできます。
(5)バリエーション豊富
くるりんぱ、三つ編み、ねじりなど組み合わせ次第でアレンジが無限大です。
■2.まとめ髪のテクニック
まとめ髪には、知っておくといろんなところで応用できるツールやテクニックがあります。基本のテクニックをご紹介します。
(1)ヘアアイロン
ヘアアレンジに欠かせないヘアアイロン。まとめ髪をする前に、軽く巻いておくだけでボリュームが出しやすくなったり、ヘアアレンジの幅がぐっと広がります。前髪もゆるく巻くことで、全体のバランスもよくなります。
ヘアアイロンのポイント
(1)ブラッシングをして、髪が絡まないようにしておくと、仕上がりがきれいになります。
(2)濡れた髪でヘアアイロンを使用すると、髪の水分が蒸発する時に髪の毛の中の水分も一緒に蒸発し、髪が傷む原因になります。ヘアアイロンを使用する際は、必ず乾いた髪で行うようにしましょう。
(3)ヘアアイロンの前に、髪を熱から守るワックスや髪を保護するスタイリング剤を使用しましょう。
(4)頭頂部や後頭部をゴムやバレッタでブロッキングしておきましょう。
(5)毛先から巻くとダメージの原因になってしまいます。髪の中間から巻き始め、毛先へ向かってヘアアイロンを滑らせるように巻きましょう。
(6)ヘアアイロンを長く髪に当てないよにしましょう。当てる時間は5秒くらいが目安です。
(7)巻いた髪は、すぐに触らず、冷めるまでそのままにしておくことで、カールのキープ力が持続します。
(8)同じ位置を巻くと、どうしても痛んでしまいます。ヘアアイロンを使用しない日をつくったり、巻き方のバリエーションを増やし、同じ位置にアイロンが当たらないように工夫しましょう。
(9)初心者は、ヘアアイロンの温度を上げすぎないこと。180℃以下に設定しましょう。
(10)顔周りやうなじの火傷に気をつけましょう。
(2)ピンの留め方
(i)基本1
シニヨンやギブソンタックのように、筒状に巻いた毛束によく使うピンの留め方で、毛の流れに垂直になるようにヘアピンをさします。
(ii)基本2
ねじった毛束と平行になるように、下からピンをさします。この時、ねじった髪が多すぎると、1本のピンで留めるのは難しくなるので、うまくピンが留めらない場合は、髪の量を減らしてみるのがポイントです。
(3)トップのボリューム
トップがぺちゃんこだと残念な感じに! こなれた感を出すには、トップのボリュームがポイントです。
片手でゴムを押さえながら、まずは正面から見てひし形になるようにトップのボリュームを出します。
この時、指先でつまめるくらいの毛束を引き出します。頭頂部を引き出すのではなく、後頭部の毛を引き出すのがポイントです。
(4)手ぐしでスタイリング
手ぐしでまとめると、柔らかでナチュラルな雰囲気になります。普段のオフィススタイルや飲み会などは、手ぐしでスタイリングするのがおすすめです。
一方、大事な会議の前は、くしでしっかりと整えて、“清潔感” “信頼感” を演出しましょう。
(5)耳下の引き出し
トップやサイドを引き出し、前から見るとバッチリと思っても、ついうっかり忘れがちなのが耳の下です。片手で結び目をしっかりと持ち、両耳の下の毛も丁寧に引き出しましょう。
(6)おくれ毛
おくれ毛のアレンジで、ぐっと女性らしさがアップします。
ここでのポイントは、おくれ毛の量とおくれ毛を作る位置です。おくれ毛の量が多いと、ちょっと残念な雰囲気に。
おくれ毛を作る位置は、こめかみ・もみあげ・耳の後ろ・襟足です。ヘアアイロンで少し巻くだけで、ぐっと雰囲気が変わります。
■3.まとめ髪のポイント
アレンジの基本の3つ、「くるりんぱ」「三つ編み」「ねじり」のポイントをご紹介します。
(1)くるりんぱ
簡単なのにかわいくできる「くるりんぱ」は、おしゃれアレンジの基本です。時間がない時や、外出先でもさっとでき、ぶきっちょさんでもできるテク要らずの万能アレンジです。
ポイントは、地肌が見えないように髪を少しずつ引き出し、ボリュームを出すこと。地肌が見えていると残念な感じになります。
(2)三つ編み
三つ編みをマスターすると、アレンジの幅が広がります。三つ編み自体は、とても簡単ですが、三つ編みの位置をサイドに寄せることで、ハットやニット帽もおしゃれに決まり、伸ばしかけのヘアでもアレンジ可能になります。
三つ編みの種類
(i)表編み
表編みの三つ編みは、編み目がVになっているのが特長です。編み目が内側に入るため、表面が平らになります。シンプルで上品に仕上げたい時は、表編みがおすすめです。
(ii)裏編み
裏編みは、編み目が山型になっているのが特長です。編み目が表面に出ていて立体感が出るので、カジュアルなアレンジや華やかなアレンジにおすすめです。
どちらの三つ編みもきつめに編み込み、必ず毛束を少しずつつまんで適度にくずすことがポイントです。
(3)ねじり
「三つ編みが苦手!」という方は、ねじりだけでもOK!
毛束をそのままねじるだけでもいいですが、下の毛をすくいながらねじると、簡単なのに編み込み風になります。ショートヘアや前髪にも使えるテクニックです。
■4.注意!NGまとめ髪って?
(1)こなれた感を出そうと、崩しすぎるとただのボサボサヘアになってしまいます。鏡を使って色々な角度からチェックしてみましょう。
(2)結び目が高すぎると、元気すぎる印象になってしまうことも。結ぶ高さに気をつけ全体のバランスを確認しましょう。
(3)結び目のゴムは、毛束で隠しましょう。ゴムが見えているとせっかくのヘアスタイルも台無しです。
(4)あまりきっちりとまとめ過ぎるのはNG。少し緩めのシルエットが◎です。
(5)おくれ毛は、出しすぎると“疲れた人”になってしまうことも! まとめ髪のテクニックにあるおくれ毛を参考にし、ヘアアイロンでゆるく巻いてみましょう。
■5.準備するもの
まとめ髪に必要なアイテムです。そろえておくと便利です。
(1)シリコンゴム
髪を束ねるゴムは、シンプルなものからアクセサリー付きのものまでありますが、今回使用するのはシリコンゴムです。
ドラックストアや100円均一で手軽に購入することができ、三つ編みなど小さな毛束を結ぶ時にも便利です。数回使うと伸びてしまうので、使い捨て感覚で使用しましょう。
(2)ヘアピン
ヘアピンは、オーソドックスなアメピンとUピンの2種類を準備します。
アメピンは、しっかり髪を留めることができるピンです。Uピンは、アレンジで飛び出した毛を隠すのに使います。
(3)ヘアスプレー
せっかくのヘアスタイルを長時間キープするためには、ヘアスプレーを使うのが安心です。
雨の日や風の強い日でも安心なハードスプレーや、手ぐしが通る程度の固さをキープするスプレーなどがあり、香りもさまざまです。お気に入りのスプレーを選んでおくといいでですね。
使い方のポイント
スプレーを使用する際は、髪全体に降りかかるように、髪から少し離してスプレーするのがポイントです。スプレーを髪に近づけ過ぎるとパリパリになってしまいます。
またスプレーをした後は、乾くまで触らず、しばらく待つようにしましょう。
バスタイムで髪を洗う時は、シャンプーをつける前に、十分にぬるま湯でスプレーを落とし、予洗いしてからシャンプーを使ってください。スプレーが髪に残ったままにしておくと、髪を傷める原因になってしまいます。
(4)ワックス
まとめ髪をするにあたっては、事前にワックスをなじませておくことで、ヘアアレンジをする際に髪がまとまりやすくなります。
ワックスのタイプは、柔らかめのテクチャーがおすすめです。髪にほどよくツヤを与えるのもポイントです。
ハードタイプもありますが、固めのテクスチャーのワックスは、髪同士がくっいてしまうため、三つ編みなどをした時にベタッとした印象になってしまうので注意しましょう。
ワックスのつけ方
ワックスを付けすぎるとベタつきと重さが出てしまいます。付け過ぎには注意しましょう。
(1)(2)適量のワックスを指に取り、手のひらにのせます。
(3)手のひら、指の間までしっかりと伸ばします。
(4)白いワックスが見えなくなるまで馴染ませましょう。
(5)まずは、トップの髪の根元から、手ぐしで髪をとくように馴染ませます。
(6)襟足やサイドも馴染ませるとアップスタイルでもキレイにまとまります。
■6.初級から上級まで!まとめ髪のアレンジ
(1)初級編
(i)シンプルひとつ結び
(1)シリコンゴムを使い、手ぐしできつめに結びます。
(2)トップの髪を、正面から見てひし形に見えるように、バランスを見ながら毛束を引き出します。
(3)耳の後ろやサイドの髪も、鏡でバランスを確認しながら、毛束を引き出します。
(4)襟足も引き出せば、ヘアアイロンをしなくてもふんわりアレンジの出来上がりです。
(ii)簡単!ねじりハーフアップ
(1)トップの髪をシリコンゴムで結び土台をつくります。
(2)サイドの髪をねじりながら(1)の結び目を隠すようにピンで留めます。
(3)反対の髪もねじりながら(1)の結び目を隠すようにピンで留めて完成!
(iii)くるりんぱアレンジ
トップに1回、サイドを2回、合計3回のくるりんぱで、オフィスでも人気のくるりんぱアレンジに! 女性からも男性からも人気のヘアスタイルです。
(2)中級編
(i)ねじり+三つ編み
このアレンジは、三つ編みのボリュームを出すことでピンを留めやすくなり、ふんわり仕上がります。
(1)ねじりハーフアップをつくります。
(2)下の髪を左右2つに分け、それぞれ三つ編みをします。
(3)ねじりでまとめている毛束の下に、三つ編みを軽く丸めピンで固定します。
(4)反対の三つ編みもピンで固定して出来上がり。
(ii)三つ編み+ねじり
髪飾り次第で華やかなパーティやオフィススタイル、女子会などにつかえるヘアアレンジです。
(1)トップの髪をゆるく三つ編みしシリコンゴムで結びます。
(2)サイドの髪をねじり(1)で作った三つ編みの下にピンで留めます。
(3)残りの髪もねじりながらピンで留めます。
(4)反対側も同じように2回に分けねじりながらピンで固定します。
(3)上級者編
くるりんぱ、三つ編み、ねじりの3つを組み合わせて、さまざまなバリエーションにチャレンジしてみましょう。
(i)上級アレンジ1
下準備にストレートアイロンで波ウェーブをつくり、三つ編みでまとめたアレンジです。華やかな印象になり、パーティやデートに◎。
(ii)上級アレンジ2
波ウェーブをつくり、サイトはねじってピンで固定します。襟足の髪で表編みの三つ編みをつくり、毛束を引っ張り出しながらボリュームを出すアレンジです。カジュアルなのに女性らしく、女子会におすすめです。
(iii)上級アレンジ3
ヘアアイロンで全体的にウェーブを作る、ひとつ結びのシンプルなポニーテール。ゴムは、髪の毛で隠しています。おしゃれな雰囲気で女性に人気のスタイルで、オフィスでは後輩から憧れられる先輩に!
(iv)上級アレンジ4
波ウェーブをつくり、サイドをくるりんぱに、襟足を三つ編みにしたアレンジです。ボリュームがあり華やかですが、小さいリボンがアクセントになって、カジュアルな雰囲気も出せるアレンジです。
(v)上級アレンジ5
トップをねじり、ピンを留めただけのアレンジ。女性らしいシルエットが男性にも女性にも人気です。簡単にできるので、時間がない朝やオフィスでさっとできるのも嬉しいスタイルです。
(vi)上級アレンジ6
ひとつ結びのシンプルなアレンジを、アクセサリーで華やかにしたスタイル。毛束を思い切って緩めに引き出し、ボリュームを出すことで、こなれた感じが出ます。
仕事中はアクセサリーをせずにシンプルに仕上げ、仕事が終わってアクセサリーをつけると、イメージチェンジにもなります。
(vii)上級アレンジ7
サイドのねじりと三つ編みのアレンジ。ヘアアクセサリーをつけない時は、大ぶりのイヤリングをするとバランスがよくなります。
難しそうに見えるヘアスタイルでも、まとめ髪のポイントでご紹介した、くるりんぱ、三つ編み、ねじりの3つの組み合わせと、毛束を引き出すボリューム、くずし感で、バリエーションは無限大です。
ちょっとしたコツを知っているだけで、仕上がりに差が出ます。季節やファッション、シーンに合わせて、ヘアアレンジを日常に取り入れてみてください!
(ナチュラルメイクアップアーティスト KUMI
姿勢教育指導士、足ゆびインストラクター、高津文美子式フェイシャルヨガ インストラクター、ナチュラルメイクアップアーティスト、骨格診断ファッションアナリストなどの資格を持ち講師として活動中。講演会参加者延べ8,000名を越える。)
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【撮影協力】
※ヘアセット&シャンプー専門店uruu ウルー