眼を大きく開いた時に、眉まで動いていませんか? 「最近おでこにシワが出てきた」という人は要注意。意外かもしれませんが、実は眼の奥の筋肉が弱ってきているせいかもしれません。
■「おでこのシワ」はまばたきと関係がある!?
眼の奥にある眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という筋肉に力が入り、その力がミュラー筋に伝わると、まぶたと繋がる瞼板(けんばん)が持ち上がり。目が開きます。しかし眼瞼挙筋の力が弱まると、まぶたを持ち上げる時には無意識に眉毛をあげるために、前頭筋を使おうとするのです。
前頭筋はおでこにあるため、この筋肉を動かすと、横にシワが寄ってしまうのです。前頭筋は後頭部にある後頭筋と繋がっているため、前頭筋を使ってまぶたを持ち上げていると、後頭筋などの頭蓋骨周りの筋肉に力が入り、緊張性の頭痛や肩コリに悩まされるなど、思わぬ弊害があらわれる可能性も。
■「眼瞼挙筋」が弱ってしまう原因
元々眼瞼挙筋の筋力が弱い、という人もいると思いますが、加齢による衰え以外にも、コンタクトレンズの長期装用やパソコンの長時間使用でも、緩んでしまうことがあるよう。また、メイク落としや洗顔の際の強い刺激や、花粉症で強く目をこすることでも悪影響を及ぼすと言われています。
■おでこのシワ撃退!「眼瞼挙筋エクササイズ」
前頭筋を使って目を開けることを続けていると、おでこの表情ジワが「定着ジワ」になってしまうので、定着しないうちに眼瞼挙筋を鍛えてさらに症状が進まないようにしましょう。
エクササイズ方法
鏡を見ながら眉の上をおさえるなどして、おでこにシワが寄らないよう注意しながら行いましょう。
1.瞼を思い切り開き、5秒キープします。
2.目を閉じたあと、ゆっくりと薄目の状態にし、そのまま5秒静止します。
これを1セットとして3回行いましょう。普段から眼の奥に力を入れ目を開け、眉を持ち上げないように意識することも大切です。
資生堂によるモニター調査では、上記エクササイズに目元用化粧品を用いたマッサージを併せて行ったところ、定着シワ、表情シワともに7割程度のモニターに改善の効果が見られたそうです。眼瞼挙筋の衰えが進むと、眼瞼下垂などさらなるまぶたのたるみに繋がる可能性もあるので、おでこジワの定着を防ぐと共に、眼瞼挙筋の衰えを遅らせるためにもぜひエクササイズを試してみて下さい。
(つやプラ編集部)
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【参考】
※『最新版 肌美人になる スキンケアの基本 悩み解消パーフェクトBOOK: 素肌美人になる!』( 友利 新 (監修) 学研パブリッシング :刊)
※眼瞼(まぶた)の解剖としくみ/四ッ谷見附クリニック
※眼瞼下垂とは/総合南東北病院
※腱膜性眼瞼下垂症/名古屋第二赤十字病院
※資生堂、「上瞼のたるみ」と「額のシワ」を改善するアイケア – エクササイズを開発 – 加齢による上瞼のたるみと額のシワの関係を解明(PDF)