どんな雰囲気にしたいかにもよりますが、前髪のラインがはっきりしすぎていると、柔らかいイメージとはかけはなれ、個性的なラインに、もしくは顔立ちによっては幼いイメージになってしまいます。
美容師の筆者が、幼くなりすぎず自然に馴染む「大人シースルーバングの作り方」をご紹介します。実際に筆者がカットしている動画も合わせて見て、参考にしてください。
■「シースルーバング」とは
シースルーバングとは、韓国アイドルがとり入れ始めて爆発的に人気の出た、「毛量薄めに作る前髪」のことです。その名の通り「透け感のある前髪」です。
透け感が出ることにより、柔らかさと重くなりすぎない軽い雰囲気を演出することができます。40代以降にもとても人気の前髪で、主な人気の理由は以下の通りです。
・可愛い雰囲気になるが、幼くなりすぎない。
・重くなりすぎず、柔らかさと軽さが出る。
・薄めの前髪なので、前髪が邪魔な時にコントロールしやすい。
柔らかい雰囲気を出したい方や、重くなりすぎない軽めの前髪がお好きな方には、こなれ感が出るのでおすすめです。
シースルーバングは、40代以降の女性にもおすすめ
筆者の美容室にご来店いただき「前髪を作りたい」とオーダーいただく方のご要望は、「おでこのシワを隠したい」「若々しく見せたい」というものが圧倒的に多いです。同時に、「幼くなりすぎるのはさけたい」「いかにも前髪があります! という感じの主張しすぎる前髪は作りたくない」という声も多いです。自分で前髪をカットして、ラインがパツッとそろいすぎて失敗したという経験がある方もいらっしゃると思います。
シースルーバングは重くなりすぎず柔らかさも出やすいため、今まで前髪を作ったことがない方でも挑戦しやすいといえます。美容室でオーダーする場合は、「シースルーバング希望」といっていただければ伝わるでしょう。
前髪はすぐに伸びやすいですから、「自分でのカットの仕方を知りたい」という方も、今回の記事を参考にしてください。
■幼くなりすぎず自然に馴染む「大人シースルーバングの作り方」
カットは髪が乾いている状態で行います。ぬれた前髪は乾くと少し浮き上がります。切りすぎないようにするためにも、前髪を乾かしてブローした状態で切り始めましょう。
今回は少しラウンドした雰囲気に仕上げるため、写真のようにクシなどをあてて仕上がりの状態をイメージしましょう!
(1)まずは前髪を3等分に分け、中央から切り始めます。ハサミを横にして切るとパツっとしたラインが出てしまうため、ハサミを斜め45度くらいの角度にしてカットしましょう。
ご自分がどの長さに設定したいかを決め、3つに分けた中央の毛束をカットします。この中央の髪の長さが今回のカットのガイドライン(次にカットする基準となるライン)になりますので、慎重に決めましょう。
(2)中央をカットしたら、横の髪をカットします。中央の髪をガイドラインにし、自分が好きな角度でつなげていきます。丸くしたい方は角度をつけて、あまり丸くしたくない方は角度をつけすぎないようにしましょう。
持ち上げすぎると長さがばらばらになりやすいため、真下に髪をとかして仕上がりの長さを決めてからカットしましょう。
(3)次に、重くなりすぎないように前髪の表面に段を入れます。前髪を中央上部を中心に放射線状に分けて、そのままオンベース(頭皮に対して垂直)にして真上に引き上げます。引き上げた髪の顔に近い方(髪を下に向かってとかした時に内側にくる髪)をガイドラインにし、他の飛び出ている部分をカットします。このようにカットすると、真下におろした時に表面に段が入ります。
この時も、ハサミを斜め45度くらいにしてカットしましょう。
(4)全てのパネル(カットするために引き出した板状の毛束)を同様にカットし、完成です。
ハサミを斜め45度にしてカットすることによりパツッとそろいすぎず、表面に段が入るので、不揃いな透け感があるシースルーバングになります。
「もう少し軽くしたいな」という方は、再び放射線状に引き出して、すきばさみで軽くしても良いでしょう。その時も、すきばさみを横にしてカットするとラインが出てしまうため、すきばさみを斜め45度くらいにしてカットしましょう。
さらにもう少し柔らかさを出したい場合は、毛先を軽く巻くと可愛い雰囲気になります。ぜひ、試してみてください。
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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