気温が低い日などは、つい身体を丸める姿勢をとりがちですよね。また、身体を動かすことも億劫になることが多いでしょう。
身体を丸める姿勢を常にしていると、そのポジションが日常化して、関節や筋肉の柔軟性が低下してしまいます。そうなると、エクササイズをした時に正しいフォームで行うことができず、思ったような効果を得ることができません。
まずは、骨盤周辺の筋肉を柔らかくすることが必要です。日本ウォーキングセラピスト協会代表理事の筆者が、骨盤周りの柔軟性を高めるストレッチをご紹介します。
■柔軟性チェック
まず、以下のなかで自分にあてはまるものがないかどうか、チェックしてみましょう。
□背中で、上下から握手ができない
□肩こりがある
□腰痛がある
□運動習慣がない
□立位体前屈をする時に、ひざが曲がってしまう
□両足裏をつけて座ることができない
□姿勢が悪く、猫背が習慣になっている
あてはまる項目が多いほど、身体が固いことを示しています。
柔軟性があると、ダイナミックな動きができるので、全身の巡りが良くなります。脂肪燃焼効果も高まり筋肉量もアップするので、ダイエット効果が期待できます。
柔軟性を高めるには、全身の大きな関節をほぐすストレッチがおすすめです。
■「骨盤」は全身の関節をほぐすカギ
骨盤は、上半身と下半身の中心に位置します。「仙骨(せんこつ)」「寛骨(かんこつ)」「尾骨(びこつ)」の3つの骨で構成されており、上半身の背骨、肩甲骨、下半身の股関節といった大きな関節と連動して動きます。
したがって、骨盤周辺の筋肉を正しく動かしてほぐせば、全身の関節も同時にほぐすことができます。そこで、おすすめしたいのが、骨盤を前後に動かして全身の柔軟性を高めるストレッチです。
■全身の柔軟性を高める骨盤ストレッチ
(1)足を腰幅に開いてひざを軽く曲げ、手の甲を合わせるように腕を床と平行に伸ばします。おへそを覗き込むようにして、身体を丸めます。この時、できるだけ骨盤を後ろに倒して背骨を丸めましょう。
(2)ひざと背筋を伸ばし、腕を引きます。この時、骨盤を前に倒して肘を真後ろに引き、肩甲骨が引き寄せられている事を意識しましょう。
(3)(1)と(2)の動作を20回行います。
ご紹介したストレッチは、3つのポイント「骨盤を前後に傾ける」「上半身は肩甲骨を動かす」「下半身はひざで伸縮をする」を意識して行ってください。
骨盤の動きを軸に全身の柔軟性を高め、巡り良く痩せやすい身体をつくりましょう。
(日本ウォーキングセラピスト協会代表理事 長坂靖子)
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