お正月に欠かせない料理といえば「おせち」です。おせち料理のなかには、アンチエイジングに役立つ素晴らしい食材も多くあります。
ウエルネス&ビューティーライターの筆者が、アンチエイジングに欠かせないおせち料理をご紹介します。
■おせちとは、保存が効く健康食でもある
おせち料理には、「主婦を日常の台所仕事から解放する」という意味合いが込められています。
そのため、保存が効くものが中心になっており、根菜や海藻、豆や海の幸などが使われ、栄養のバランスはとてもすぐれています。美容効果も大いに期待できる、理想的な健康食でもあるのです。
■アンチエイジングに役立つおせち料理4選
おせちのなかでも、特にアンチエイジング効果をもつ理想的な料理があります。ぜひ、多めに用意してみてはいかがでしょう。
(1)黒豆
まず、筆頭に挙げられるのは黒豆です。黒豆に含まれている「アントシアニン」や「ビタミンE」には強い抗酸化作用があるため、シミやシワ、たるみの原因につながる活性酸素を除去し、肌の若さを保つ効果が期待できます。
さらに、更年期の方にもおすすめです。黒豆に含まれる「イソフラボン」が「エストロゲン」の分泌をうながすことで、更年期症状の緩和効果が期待できるといわれています。
また、シナモンパウダーを振りかけて味を変えて楽しむこともいいでしょう。冷えが和らぐ効果が得られます。
(2)紅白なます
野菜不足を補うためにも、たっぷり作っておきたいのが紅白なますです。生の状態で野菜を食べることができるので、消化を助ける「食物酵素」がしっかりとれ、デトックスにもおすすめです。
また、にんじんに豊富に含まれている「β-カロテン」は、皮膚や粘膜を健やかに保ち、肌を乾燥から守る作用があるほか、シミやそばかすの原因になるメラニン色素の発生も抑えてくれます。
そして、食事はなますから箸をつけるといいでしょう。豊富な「食物繊維」の働きで、血糖値の急上昇も抑えられます。
(3)昆布巻き
不足しがちな各種の「ミネラル」がとれる優秀な料理です。なかでも多く含まれている「ヨウ素」には、エネルギー代謝を活発にし、新陳代謝をうながすアンチエイジング効果があります。
常に新しい細胞に入れ替わっていると、イキイキとした肌や髪、爪が育ちます。
貧血気味の方も積極的に食べてください。昆布には、貧血対策に欠かせない「鉄」も含まれています。さらに、一緒に使うかんぴょうは昆布同様「食物繊維」が豊富な食材ですので、腸活に最適の一品といえます。
(4)海老のうま煮
おせちのなかでも人気の高い海老料理も、すぐれたアンチエイジングメニューです。
海老に含まれている「アスタキサンチン」には強力な抗酸化作用があり、美白や美肌効果が期待されています。アスタキサンチンの活性酸素を除去する作用が紫外線による老化予防に役立つほか、血流改善にも役立つので若々しい肌や身体を守ってくれます。
また、見逃せないのがアスタキサンチンの眼精疲労を和らげる効果です。眼精疲労はハツラツとした瞳の表情を乏しくするばかりか、放っておくと身体に不調を招く場合もあります。海老から美味しくアスタキサンチンを摂取することをおすすめします。
日本の伝統食である「おせち」は、そもそも日本人の身体に合った料理です。お正月だけと考えず、日常的なお惣菜としてもとり入れていくこともおすすめです。美味しくヘルシーな新年をお迎えください。
(ウエルネス&ビューティーライター ユウコ)
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