お正月は、のんびりゆっくりと朝から晩まで食べて飲む、年に一度の幸せな時間ですよね。
そんなお正月に「おせち」を食べる人は多いと思います。しかし、美容面で見ると、品数豊富なおせちのなかにも積極的に食べたいものと控えたいものがあります。
インナービューティー料理研究家の筆者が、積極的に食べたいおせち料理と、おいしいけれどおデブ街道まっしぐらなおせち料理をご紹介します。飽きないおせちの簡単アレンジ法も合わせてご紹介します。
■お正月太りまっしぐら!?食べ過ぎ注意なおせち料理
つい、だらだらと食べつづけたり、飲みすぎてしまうお正月ですが、うっかりカロリーオーバーや糖質の摂りすぎにならないためにも大好きなものを少し我慢することも必要です。
食べすぎに気をつけたいのは、ホクホクとしておいしい「栗きんとん」や甘い「伊達巻き」です。これらは、基本的にお砂糖がかなり多く使われているものが多いので要注意です。
同じ卵焼きでも、関西風の砂糖を使わない「だし巻き」ならOKです。「なます」もヘルシーなイメージがありますが、「甘酢」自体に意外とお砂糖が使われているので食べすぎには気をつけてください。
ほかにも、お正月の定番の「おもち」は炭水化物のかたまりなので、ほどほどにしましょう。
■食べる順番にも気をつけて
縁起物の食材が集まっためでたい「おせち料理」は、食べてはいけないものはありませんが、甘い味付けのおかずやおもちなどの炭水化物は、ほどほどにたしなむことが大切です。血糖値を急上昇させないために「食べる順番」にも気をつけましょう。
低糖質な魚介類や肉類、葉野菜などから食べ始めると安心です。甘い味付けのものは食事の後半に少しつまむ程度にできれば理想的です。
■アンチエイジングや腸活に嬉しい食材とは?
ブリの照り焼き
「出世魚」のブリは縁起物としておせちに欠かせない一品です。甘辛いたれに絡めたブリはお酒のおつまみにも、白いご飯のおともにもぴったりです。
そんなブリには、「カルシウム」や「DHA」などの良質な脂質はもちろん、アンチエイジングビタミンとも呼ばれる「ビタミンE」が豊富に含まれています。低カロリーで高たんぱく、エイジングケアにも嬉しいブリは積極的に食べたい一品です。
「ブリの照り焼き」のアレンジ法
ピカタやワイン煮込み、ピザの具材に活用できます。
八幡巻き
「食物繊維」たっぷりのごぼうを牛肉や鶏肉で巻いて作る「八幡巻き」。噛み応え、食べ応えのある一品は「腸活」にぴったりです。
年末年始の暴飲暴食で乱れがちな食生活や暮らしのリズムは、腸内環境の乱れにもつながります。つい便秘気味になってしまうと、吹き出物などの肌トラブルの引き金にもなりかねません。
豊富な食物繊維で便秘しらずのスッキリボディを目指しましょう。
「八幡巻き」のアレンジ法
衣をつけてフライにしたり、細かく刻んでみそ汁やスープの具材に活用できます。
海老・サーモン
お刺身・マリネ・サラダ・オードブルと、出番の多い「海老」や「サーモン」。肉類に比べて低脂質・低カロリーで、箸休めにもぴったりですよね。
鮮やかな色合いはお正月の食卓を華やかに演出してくれます。この華やかな赤やオレンジの色こそ、実は美容に嬉しい栄養の宝庫!
色素成分「アスタキサンチン」は、細胞老化を防ぐ抗酸化作用の高い栄養素です。海老やサーモンは、エイジングケアのために、お正月以外でも毎日積極的に食べたい食材です。
「海老・サーモン」のアレンジ法
チーズをまぶしてグラタンやピザ、パスタの具材に活用できます。
黒豆
縁起物の「黒豆」も、おせちには欠かせません。
「食物繊維」や代謝をサポートする「ビタミンB群」「大豆たんぱく質」「大豆イソフラボン」「カルシウム」などの栄養が豊富に含まれています。黒い皮の部分には、抗酸化作用の高いポリフェノール類の一種「アントシアニン」も含まれています。
ただし、基本的に甘い味付けなので食べすぎには気をつけましょう。
「黒豆」のアレンジ法
ホットケーキやマフィンなど、焼き菓子の生地に混ぜ込んで活用できます。
お正月料理をおいしく楽しくいただきながら、身体の中からしっかりキレイを磨きましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩亜矢子)
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