乾燥&寒さで風邪をひいている人が増えてきました。万病の元と言われる風邪を悪化させないためには、ツボでのケアも効果的かもしれません! 風邪に関係するツボは背中に多く、マッサージやお灸がしづらい場所にあるので、使い捨てカイロを使うと効果的に温められる上に、仕事中でも貼っておけるのでオススメです。
■風邪全般に効果アリ!?「風門(ふうもん)」
東洋医学の考え方では、寒さ・風・湿気・熱・乾燥などの「邪気」が、この風門から入ると言われています。そのため、風邪のひきはじめには入り口である風門をあたためると、邪気を追い出すことができるのだそうですよ。鍼灸でも風邪の人に用いられているよう。
ツボの場所
首を前に倒すと出る骨から、下に向かって数えて2つ目の突起の指2本分外にあるのが風門です。
■鼻づまり・鼻水に「大椎(だいつい)」
風邪の悪化を食い止めるといわれるツボで、鼻づまりや、鼻水にも効果的と考えられています。カイロを貼っておくと体が温まるそうなので、冷えに悩んでいる人にも良さそうです。
ツボの場所
首を前に倒すと出る骨の、すぐ下にあるのが大椎です。
■ツラ〜い咳には「肺兪(はいゆ)」
風邪をこじらせて一番最後まで残ってしまったり、仕事や家事など、何をするにしても息苦しくつらいのが咳。そんな咳を緩和させたい時には「肺兪」のツボがおススメです。肺兪というツボは読んで字の通り「肺」に関係するツボで、咳がひどい時、喘息で息苦しい時にここがかたくなります。温めると肺の自律神経を調節します。
ツボの場所
肺兪は肩甲骨の2分の1の高さで、肩甲骨と背骨の中間に位置します。
使い捨てカイロは直接肌には貼らず、インナーなどに貼って使用して下さい。また低温やけどには充分注意し、注意事項などをよく読んでから使用して下さいね。
今日ご紹介したツボは、大きめのものであれば大体1枚でおさまるので、全てをカバーするように貼っても良いですね。風邪を悪化させたくない、会社を休めない、咳が辛くて辛いという人は、是非試してみて下さい。
(つやプラ編集部)
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【参考】
※きりばい はる – 桐灰化学株式会社
※鼻炎・鼻水・鼻づまり – せんねん灸
※喘息のツボ<肺兪> – 求心
※伊藤剛著『東西医学の専門医がやさしく教える即効100ツボ』(高橋書店)
※伊藤剛著『図解 いちばんわかる! 東洋医学のきほん帳』(学研パブリッシング)
※元気のつぼ「風邪」- 佐久総合病院・東洋医学研究所