マスクを常にしていると、最低限のメイクですませる場合があります。この時ポイントになるのが、マスクのつけ方と眉の描き方です。
メイクアップアーティストの筆者が、眉とマスクの関係性についてご紹介します。
■マスクを顔にフィットさせる
不織布の白いマスクにもさまざまな形状があり、フィット感を重視した構造のものもあります。感染対策の観点のみならず、顔にピッタリと沿わせることによりスッキリとした印象を与える効果が期待できます。
上の写真は、顔に沿わせることを考えずにつけた状態(左)と、マスクの構造を生かして顔にフィットさせた場合(右)です。比較すると、右の方が顔の立体感を感じスッキリとした印象に見えます。
左図のようにマスクの下部に膨らみがあると、頬から顎にかけてフェイスラインが広がって見えます。
一方、右図では鼻筋から顎先にかけて顔の中心線と、逆三角形のフェイスラインで輪郭が整うことにより引き締まった印象を与えます。
■眉マスクの関係性
マスクが眉の見え方に与える影響について見ていきましょう。ここでは、一般的な白い不織布のマスクを使ってご説明します。
左図は、マスクの鼻の部分に入っている針金を曲げずに装着しています。右図は、鼻の高い部分と低い部分の針金を2箇所曲げています。
針金を曲げずにマスクをつけると目の下に横線を入れたような効果が出てしまい、眉の直線と横方向を強調します。
これにより、右図よりもややのっぺりと見えたり、目の下にあるマスクとの隙間に影ができてしまい全体的に表情が硬く見えます。
■眉の形
マスクを顔の立体感に沿わせて着用したら、適度な動きが出るように眉を描きましょう。
左図は直線的な眉、右図はアーチ型を意識して描いた眉です。マスクのつけ方と眉の描き方の相乗効果で、右図の方が全体的にメリハリや立体感がありつつも、柔らかい印象に仕上がります。
眉の形が見やすいように、色を変えてみました。左図の方が平行に描かれているのがよくわかります。
アーチ型眉を描くポイント
(1)眉頭の下に立ち上がりをつけます。
(2)眉山を作り、適度に眉尻を下げます。
マスクのつけ方や選び方次第で、顔の印象を左右します。ちょっとした手間で美しく装うことができるので、眉の描き方と併せて参考にしてみてください。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士認定講師 西村 リサ)
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