「40・50代になると、なかなかお腹だけ痩せにくくなってくる」と感じたことがある方は多いのではないでしょうか?
「若いころは、食事を控えるとすぐに痩せたのに、最近は同じように頑張っても特にお腹周りが痩せなくなってきた」と感じ始める方もいらっしゃると思います。
社交ダンスエクササイズ講師の筆者が、40・50代のお腹痩せに効果的な、楽しく続けやすい社交ダンスエクササイズをご紹介します。
■40・50代になるとお腹が痩せなくなる理由
つやプラ世代の方は、基礎代謝が落ちてくるため、痩せにくくなってきます。
若い頃は女性ホルモンの影響で、内臓脂肪より皮下脂肪がつきやすいのですが、40・50代になると女性ホルモンが減少し、内臓脂肪がつきやすくなります。
皮下脂肪は痩せれば減らすことも可能ですが、内臓脂肪は体型関係なくついてしまうので、「痩せていても、お腹だけがなかなか凹まない」という悩みを抱える方も多いです。
またこの世代は、骨盤底筋が衰えることで内臓が下がってしまうのに加えて、年齢を重ねるごとに筋肉量が減っていくこともあり、若い頃と比べると、お腹周り、特に下っ腹が出やすくなります。
ぽっこりお腹を改善するには、生活習慣全体を見直すことが大切ですが、40・50代になると、食事を気を付けるだけではなかなか痩せにくくなるため、適度な運動が必要です。
■40・50代のお腹を引き締めるのにぴったりの運動は?
つやプラ世代が無理なく楽しく続けられ、お腹痩せに効果的な運動としておすすめなのが、社交ダンスエクササイズです。
社交ダンスは、基本的にシニアにもできるゆっくりとした有酸素運動になるので、運動が苦手な方や、ダンスが初めての方、運動不足になってしまった大人女性にとっては、始めやすいダンスです。
また、社交ダンスは基本的にパートナーと手を組んで踊るのですが、パートナーの動きに合わせながら踊るため、ある程度制限された中で身体を動かすのが特徴です。
社交ダンスの動きをベースとした社交ダンスエクササイズは、パートナーをゴムやボールなどの道具に見立てて動いていきます。つまり、道具を持って、自分の身体と向き合って動いていきます。例えば、ボールを動かさないようにキープしながらステップを踏むなどです。
ステップを踏みながらゴムを引っ張ったり、ボールを動かさないようにしたり注意しながらボディームーブメントを行うことで、無意識のうちに、軸がぶれないように意識が働くので、お腹周りを引き締めるのに効果があるのです。
軸をぶらさずに動くには、体幹が強くないとできません。ステップをしている最中にゴムが緩んだり、ボールが落ちてしまうということは、軸がぶれている、つまり、社交ダンスに例えると、パートナーを引っ張ってしまったり、バランスを崩してしまっているということです。
軸をぶらさずに身体を引き上げて運動をすることが、自然と体幹を使うことに繋がります。
■今すぐできる!お腹痩せに効果的な「社交ダンスエクササイズ」
それでは、社交ダンスの動きをベースにした社交ダンスエクササイズが、具体的にどのような動きなのかをご紹介していきます。
これは、お腹周りをスッキリさせる効果のあるエクササイズです。両腕でゴムを引っ張った状態をキープしながら、ウエストをしっかり絞っていきます。
目の前に相手がいるのをイメージしながら、ゴムを引っ張ります。ゴムがなければタオルでもOKです。ゴム、またはタオルの位置を動かさず、動くことで、確実に体幹を使いながらお腹周りを絞ることができます。
動画で実際にやっていますので、ご覧ください。
(1)まず、脚を閉じて立っていただき、足踏みをします。
この時、ゴムを引っ張って身体に負荷をかけながら、骨盤を回転させます。骨盤が回転することで、ウエストが引き締まり、お腹の引き締めに効果的です。
(2)写真のように、足踏みをするときに、膝を前後にしっかり開きながら行います。体重が乗っている方の膝を伸ばして、乗っていない方の膝をゆるめると、骨盤も動きます。
(3)(1)〜(2)の動きを、1日10分ほど、お風呂に入る前などに実践してみてください。好きな音楽に合わせてリズムを楽しみながら動いてみると、10分なんてあっという間ではないでしょうか。
どうしてもお腹周りだけが痩せにくくなってきた40・50代の方が、健康的にかっこよくお腹周りを引き締められる「社交ダンスエクササイズ」の動きをご紹介しました。無理なく健康的に痩せたいあなたのお役に立てれば幸いです。
(社交ダンスエクササイズ講師 尾崎 沙織)
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