お仕事をしている最中、気づいたら猫背になっていませんか?
実は姿勢と体型は密接な関係があり、猫背や肩甲骨が前側に移動してくる「巻き肩」がひどくなると、背中のたるみにつながり、余計なお肉が目立つようになってしまうのです。
女性の体型改善の専門家であるパーソナルトレーナーの筆者が、姿勢を改善し背中のたるみをとるために、寝る前に手軽に行えるストレッチを紹介します。
■背中のたるみの原因は猫背・巻き肩
背中がたるんでしまう大きな原因は、姿勢の悪化です。
特に、猫背や巻き肩という、肩甲骨が前方に移動して背中が丸まってしまうような姿勢が、背中のたるみにつながります。
人間は基本的に、何かものを体の前側で扱うことが非常に多くなります。パソコンをうったり、少し大きめのものを持って移動したりするのも、背中側でやる人はいませんよね? そうすると、体の前側の筋肉ばかり使ってしまいます。
その結果として、体の前側の筋肉が硬くなります。そうして、肩甲骨が前側に移動し、猫背や巻き肩に変化してしまいます。
猫背や巻き肩に変化すると、背中にたるみが出てきます。
左手で右の脇を触りながら肩甲骨を前方に動かしてもらうとわかると思いますが、脇の部分に脂肪が集まってしまいます。
ですから、肩甲骨の位置を適切な位置に戻していくことが、とても大事になります。
■肩甲骨を前側に引っ張ってくる大胸筋
特に硬くなりやすく影響が大きいのは、胸の前側にある「大胸筋」という筋肉です。
大胸筋は、胸の中央にある胸骨と鎖骨の下部から、腕の骨にかけてくっついています。
これが硬くなると、腕の骨を前側・内側に引っ張ってくるようになってきます。
そして、腕と直に接している肩甲骨もそれにつられて前側に移動し、背中がまるまって猫背や巻き肩に変化してしまうのです。
■寝る前に20回!大胸筋ストレッチのやり方
背中のたるみをとるためには、大胸筋を柔らかくするためにストレッチを行う必要があります。
(1)仰向けに寝っ転がります。
(2)左膝を曲げて右足の上に乗っけて、体をひねります。
(3)左腕を左側に開いていきます。このとき左膝は右手でおさえたままに、右肩は地面につけたままにします。
(4)開けるところまで開いたら、元に戻します。
(5)(3)〜(4)を10回繰り返します。
(6)反対側も同様に行います。左右10回ずつ、合計20回行いましょう。
猫背や巻き肩は、背中のたるみを目立たせるなど、体型崩れにつながってしまいます。姿勢を崩さないためには筋肉を硬くしたままにせずに、日々のケアをしていくことがとても大事になります。寝る前のストレッチは手軽にできますので、毎日寝る前に試してみてください。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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