ダイエットに役立つお茶として知られている「緑茶」ですが、他の日本茶にもダイエットの手助けとなる成分が含まれています。同じ日本茶ではありますが、含まれる成分はお茶によってさまざまです。
ベジ活アドバイザーの筆者が、ダイエットに役立つお茶の選び方をご紹介します。一緒に食べるとよいフードペアリングもあるので、ぜひお試しください。
■ダイエットに役立つ日本茶3つ
(1)体脂肪やコレステロール低下に:緑茶
緑茶に含まれる「カテキン」には高い抗酸化作用があることがよく知られていますが、内臓脂肪や体脂肪を減らす働きや、コレステロールを減らすという報告もあります。
オハイオ州立大学が発表している研究によると、緑茶は血糖値に関与してメタボリックシンドロームの改善や腸の健康改善が期待できるといわれています。
抗肥満作用を高めたいのなら、ミカンと一緒に
ミカンやオレンジなどの柑橘類に含まれる「ポリフェノール」が、緑茶の抗肥満作用を強めることがわかっています。
生体調節作用のある食品成分と、その作用を高める食品成分とを組み合わせる“機能性フードペアリング”が注目されていますが、緑茶と柑橘由来ポリフェノールの組み合わせもその1つです。手軽にできる組み合わせですので試してみたいですね。
(2)ダイエット中のイライラやストレスの軽減に:ほうじ茶
煎茶や番茶などを炒って(ほうじて)、香ばしさを引き出したお茶をほうじ茶と呼びます。「カテキン」の含有量は緑茶に劣りますが、ほうじ茶には緑茶とは異なったメリットがあります。
総合マーケティング支援を行うネオマーケティングが実施した調査結果によると、ほうじ茶の香りにはリラックス作用があることがわかっています。
何かと制限が多いダイエット。ストレスでイライラした時は、ほうじ茶を飲んでみるとよいですね。
(3)ダイエット中もキレイに気を配りたい人に:抹茶
緑茶の仲間でもある抹茶は、日光を遮り栽培したお茶の新芽をもまずに乾燥させ粉末にしたもので、緑茶と異なり茶葉を丸ごと飲むことができるのが大きな特徴です。抹茶100ミリリットルあたりの「茶カテキン(ポリフェノール)」の量は一般的な緑茶の約2倍になるといわれています。
抹茶にはダイエット中に不足しがちな「鉄」も含まれているので、鉄不足による基礎代謝の低下対策に役立ちます。抹茶の「ポリフェノール」でLDL(悪玉コレステロール)の酸化が抑えられる可能性も報告されており、ダイエットに好意的に働くお茶といえるでしょう。
抗酸化ビタミンもとれる
抹茶には、すぐれた抗酸化作用をもつ「β‐カロテン」や「ビタミンC」「ビタミンE」が含まれているので、老化の要因でもある活性酸素の除去にも役立ちます。
緑茶にあまり含まれない「クロロフィル」や「食物繊維」も含まれています。
瘦せ体質になる手助けをする日本茶についてご紹介しました。ダイエット中は、ぜひ参考にしてみてください。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※「緑茶」が糖尿病とメタボのリスクを減少 血糖値を下げ腸の健康も改善 1ヵ月の摂取で効果 – 糖尿病ネットワーク
※ミカンなど柑橘類のポリフェノールが、緑茶カテキンの抗肥満作用を強める 食品の機能的な組み合わせ – 保健指導リソースガイド
※糖尿病の人に「コーヒー・緑茶・アルコール」は良い・悪い? どれくらい飲むと健康効果を期待できる? – 糖尿病ネットワーク
※第9問詳細 抹茶と一般的な煎茶の違いは? – ネスレ日本
※第10問 抹茶の抗酸化作用 – ネスレ日本
※抹茶 – カロリーSlism